トリプルSな夢を見せて 2

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『ウサギは寂しいと命を落としちゃうんだよ………』

「その話、嘘だって言ったの亮平じゃん」

『俺は特例だもん………』

「なにそれ」


家のなかに入れば、後ろからぎゅうぎゅうと私を抱き締めて、グリグリと首に顔を埋める亮平。


亮平が実は超寂しがりだと知ったのは、付き合ってすぐの頃。

その日たまたま、バイトが急に延長になって帰りが遅くなってしまって、ようやく帰って来たら亮平が私の枕を抱き締めてずーっと泣いてたんだよね。


『A、A………』


私の名前を呼んで抱きつく亮平。

そんな亮平の頭を撫でれば、ちょっとずつ力が緩んできて後ろを振り返れば、亮平の顔が近づいてくる。


「亮平、ただいま」


触れるだけのバードキスを落とせば、亮平が足りないってさらに深く求めてくる。


どんどん深くなるキスに、チラリと亮平の顔を見れば頭に生えてる可愛らしいウサギの耳とは全く真逆な雄の瞳になっている。


実は亮平には内緒なんだけど、寂しがりやで甘えん坊な亮平がこうして雄になる瞬間が実は一番好きなんだよね。


だけど、これは私だけの秘密だから。



徐々に寂しがり屋から雄になっていく亮平の頭を撫でれば、亮平の手がそっと私の手に重なった………。


(寂しがり屋で甘えん坊)
(でも可愛いだけじゃないんだよ)


おしまい。


久々の更新です………！

作品をおきに召してもらえたら嬉しいです！

バニラアイス、チョコレートメープルシロップとホイップ添え（Hokuto.m)さな様リク→←.

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