あ・さ・ご・は・ん♪ ページ8
(師範)「さぁ、次は山菜採りじゃ!」
うん。
体力やばすぎな。
『はいっ!』
(師範)「A!見てみろ!これが美味しい野草じゃ!」
『え、これが?』
(師範)「そうじゃ。これを天麩羅にすると美味でのぅ。」
絶対美味しくない。
(師範)「夕餉を楽しみにしとれ!」
楽しめるかな?
『はいっ!』
(師範)「さ、そろそろ戻るか。」
『はい!』
(師範)「うむ。よくやった。」
『はぁ、はぁ。(›´꒫`‹ )』
(師範)「朝餉を作るから、手伝え!」
『は...はい…。』
コトコトコト...
煮物の鍋が震える。
お母さんも作ってくれたな〜。なんて、
姉さんは、元気だろうか。
祐理子さんは今日も綺麗だろうな。
哲平さん。オロオロしてないかな。
ぱちぱちと火の粉が飛ぶ。
時々、竹筒で「ふぅ」と息を吹き込む。
顔に当たって痛いし、熱い。
けど嫌じゃない。
この時間、今までを思い出せる気がして...。
ぐつぐつぐつ...
音が変わった。
そろそろかな?
パカッ...
『ふわぁ...。』
立ち込める熱い湯気。
鼻腔をくすぐる醤油の香り。
『美味しそ。』
(師範)「どうじゃ、出来たか?」
『はい!味見はしてませんが...。』
(師範)「それじゃあ、食べよう。」
(師範)「いただきます。」
『いただきます!』
(師範)「んお、美味しいの。」
『はい、美味しいですね!』
(師範)「さぁ、これを食い終わったら、早速訓練じゃ!」
『うげ...。』
(師範)「物事は慣れじゃ。人は努力するしか道はないんだから。」
(師範)「毎日やれば、見えるものが違ってくる。感覚が研ぎ澄まされるのじゃ。」
『感覚...。』
(師範)「さぁ、わしゃ食い終わったぞ!外で待っとるから、皿を水につけて外へ出てこい。」
今、朝の四時くらい。まだ少し暗い。
カチャカチャ。
水につけて外へ出た。
(師範)「ははっ!今日は基本的な体づくりから入る。いいな?」
『はい!』
(師範)「うむ。着いてこい。」
ヒュンッ
『消えた...。』
(師範)「A!目で見ようとするな!感じろ。全てを使って!」
(師範)「体に空気を巡らせろ!」
スゥーーー
瞼の裏で師範が動く。
おかしな感じ。
この山に居ると、何故だか、体が冴えて頭から、つま先から、いろんな情報が入ってくる。
『斜め前だ...。』
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黒孤 - この作品面白いですね!!狼と夢主ちゃんは一緒に行動しないんですか?僕一緒行動すると思ってました。更新頑張ってください!! (2019年10月17日 21時) (レス) id: d64dd6f51c (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - 皆様!読んで下さり、誠にありがとうございます!感想を見てニヤニヤしているキモい作者ですが、これからも頑張りますので、宜しく御願いします! (2019年10月16日 15時) (レス) id: d3e0ea658a (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 今日見つけたんすけど一瞬にしてこの作品に惚れました!文才なととても凄いと思います!更新頑張ってください!応援して (2019年10月14日 13時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
麻里 - これ、好き。更新、頑張って下さい (2019年10月6日 18時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬。 - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい。 (2019年10月4日 14時) (レス) id: 954f1fe671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:banana | 作成日時:2019年9月8日 16時