Silver × Blue 【男主】 (ページ46)

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※ 続きです

準備を終え、いざ出発

途中でコンビニにより2人でお祝いを包む

深｢俺、初めてだわ出産祝い｣

『俺も』

深｢てか、赤ちゃん久々見るわ｣

『ラウールくらいだもんな』

病院に到着すると、少し入りにくい雰囲気

助産院の待合室は女性が多い

『吉田楓の病室って何号室ですか？』

｢御手数ですが、どちら様でいらっしゃいますか？｣

『兄の黒蝶Aです』

｢大変失礼致しました、吉田様は203号室です｣

『ありがとうございます』

深｢しっかりしてんな｣

『当たり前やろ』

病室に着くと、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた

ガチャ

『楓～？？来たよ～』

楓｢兄ちゃん？！来るならLINEしてよ！｣

深｢楓ちゃん、おめでとう！｣

楓｢深澤さん？！ありがとうございます！｣

すっぴんやけん恥ずかしい！と顔を隠す妹

化粧しても変わらん

『名前決めたん？』

楓｢うん。"陽向(ひなた)"って言うんよ｣

太陽のように暖かい陽を向けてくれる存在

『いいやん、ひーなた、おじさんだよ』

深｢Aもおじさんか～！｣

『やべぇ、めっちゃ可愛いわ』

小さな手で一生懸命握り返してくれる

『ふっかもしてみて』

深｢うっわ、小さえ！可愛い～！｣

楓｢千歳(ちとせ)も会いに来てくれたんよ？｣

『は？あいつ俺に連絡してこんかった』

末っ子の千歳は12歳年が離れている

俺が小学校を卒業する頃、弟が産まれた

陽向よりも少し小さくて、暖かい手で俺の指を掴んで離さない

『やばい、泣けてきた』

深「なんで？！」

楓「千歳のこと思い出したんやろ～」

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