【佐々木と宮野】かっこいい先輩。【半澤】

親友の裏。 ページ1

白石side


入学式、俺はドキドキすることもワクワクすることもなく、去年と変わらず登校した。


その理由は全て、俺の隣で必死になってクラス表を見るコイツの所為。



黒「いやぁ〜、今年も白と一緒かぁ。どーする？これでクラスも一緒だったら。」



なんて言ってクスクス笑うこいつは黒羽密、俺の親友だ。別にいいのだが、フラグが経つからそういうの言わないで欲しい。


黒と俺は所謂腐れ縁で、生まれた時からずっと一緒にいる。いや、ホントに。


喧嘩の絶えない俺たちだったが、高校生になってこいつも成長しているだろう。



黒「ねぇ！！聞いてる！？」



多分、してる。



『聞いてるよ。』

黒「ならいいけど。俺は男子校に来る正当な理由があったけど、白にはないじゃん？なんで来たの。」

『悪いかよ。』

黒「悪いとは言ってないけど〜。」



なんて、聞き流してはいたものの、やはり引っかかる。



『お前に正当な理由なんてねぇだろ。』

黒「はぁ！？有りまくりじゃん！！」

『不純すぎて笑えねぇ。』

黒「笑えなんて言ってないしぃ〜。」



こいつと話しているとため息しか出てこない。呆れとイライラが一気に押し寄せてくる。


全く持って成長していないじゃないか。


こいつが男子校に来た理由。それは、男同士のイチャイチャを目の前で見れるから。


そう、こいつは腐男子なのだ。



『お前大丈夫かよ。』

黒「何が。」



そう言って頬を膨らまし、拗ねる黒。ホントにめんどくせぇ。



『お前この前から寮生活始まったんだろ？』

黒「あぁ、ルームメイトは中々のイケメンだよ。」

『漫画とか見られてねぇの？』

黒「はぁ？見られないわけが無いよね。」

『は？』



こいつは何を言っているのだろうか。


初日でバレたなんて隣でほざいている。そんな事してたら嫌われるぞ。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


【主人公】

白石 桜音(しらいし おと(デフォ))

・黒羽密と幼馴染み兼親友
・至って普通の男子高校生
・1年


【親友】

黒羽 密(くろばね ひそか(デフォ))

・白石桜音と幼馴染み兼親友
・腐男子
・寮住み
・1年

ルームメイト。→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す