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『まふまふさん良い幽霊で良かった……』
そ「悪い幽霊の方が少ないかもね」
『えっ、そうなの?!』
てっきりその辺にいる霊は皆魂奪おうとしてくると思ってた…
そ「まぁいい幽霊が半端なく多いから悪い霊の方が少ないだけなんだけどね。その辺にいる霊は魂奪おうとしてくるよ」
何、さり気なく心読んでないか
そらるさんそんな事も出来るの?
『うーん…あっ、そらるさんって妖怪とか怪物?みたいなのって見た事ある?』
そ「あるも何も、友達だよ。ほら、童話とかでよくある魔女とか。狼男も知ってるし…ゾンビ、後は…」
『あーーーーもう良いです、聞きたくなーい』
耳を塞いで首をぶんぶん横に振ると、そらるさんは苦笑して
そ「…それでよく俺と住もうとか、幽霊の居場所とか言ったね」
う…言い返せない。
にしても魔女、狼男に………ゾンビ。
どれも普通に人襲いそうで怖いんだけど
『例えばそらるさんの友達はどんな人が居るの?』
そ「そうだなぁ…悪魔?」
『ひっ』
怖がる私の姿を見てそらるさんはにやりと意地悪な笑みを浮かべ、指を折って数を数えた
そ「ゾンビもいるし…魔法使い?後は人を喰うって言われてるキョンシー。」
『もう無理無理無理無理、もういいです!怖い!』
そ「ヴァンパイア、猫又に狼男…」
『…そらるさん嫌い。』
クッションに顔を填めて文句を口にした
そ「ごめんごめん。皆良い奴だから心配しないで」
…待て。
『何で会う前提なの!?』
そ「え、会わないの?」
『う、うーん……』
怖い反面、未知の生物(生きてはいない)に会ってみたいという気持ちはある。
でも怖いものは怖い。
そ「…ねぇ、さっきから何の心配してるの」
『だって…人喰いって言ってたじゃん』
そ「俺が居るでしょ。何かあったら絶対守ってあげるから」
守ってあげる。
その言葉が酷く頭に木霊した
そ「…A?」
『ひゃい!え、あ、分かった!』
思い切った決断だった
でも、不安より安心と期待の方が大きかった。
隣にいる、頼れる幽霊さんのおかげで。
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遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 懐かしい作品を読みたいなあって思っててお気に入りの下の方見たらこの作品が.....ほんっといつみても面白いです、流石。。応援してます!!!! (2023年3月2日 18時) (レス) @page30 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
りう。 - わたつきさん» 画面の一番下にパスワード入れたら別垢でも編集出来ますよ!! (2021年12月31日 18時) (レス) @page27 id: c0a5bb6844 (このIDを非表示/違反報告)
わたつき - 更新したいんですけどどうしよ〜〜〜〜〜〜〜 (2021年9月16日 21時) (レス) id: 33e0c49abd (このIDを非表示/違反報告)
わたつき - ログインできなくなったと思ったら垢消えてた。わーお、Riaです (2021年9月16日 21時) (レス) id: 33e0c49abd (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - 白髪のヴァンパイアはluzくんでピンク髪の魔女はなるせさん(英語の分からなかった)かな…? (2020年9月23日 22時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮見 x他1人 | 作成日時:2020年5月21日 21時