【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 8】

其の398 ページ48

カカシの着替えやら本やらを持って

病院に向かっていると、

深刻な表情を浮かべて歩く

奈良家の親子と遭遇した。



なんだ、

このシリアスな空気は。



シカマル「よぉ、A」

A「どーも。

シカクさんも、お久しぶりです」

シカク「おうよ。ホントに久しぶりだな、今や総隊長のAさんよ」

A「やめてください。あなたに言われると変な感じが......」

シカク「なんでだよ」


ハハハ、とかっこよく笑うシカクさんは、

上忍としてもかなり位の高い人物。


木の葉一の頭脳を持つ彼とは、

何度か任務を共にしたことがあるが、

私はこれほどまでに細かく

的確に作戦を立ててくれる

忍を見たのは初めてで、

私にとって憧れの存在だった。


この人こそ心から尊敬、

信頼できる先輩だ。


A「で、お二人さんはここで何を？」

シカマル「あぁ、親父が『ついてこい』って言うからよ。俺はそれについてきただけだ」

A「んー？」


シカマルの面倒臭そうなため息に

何事かとシカクさんを見遣ると、

なぜかニヤリと口角を上げて

こちらに歩み寄ってきた。


そして、

目の前で止まったかと思えば

私の目線に合わせて屈み、

シカマルに背を向けるように

私をクルリと反転させ、

挙句の果てには肩に腕を回してくる。



――相変わらず顔が近いよ、

シカクさん。



A「ん？」

シカク「シカマルを中忍に昇格させてやりてぇんだけどよ。

総隊長のお前からして、どう思う？あいつを中忍にさせても、いいと思うか？」


なぜ私の意見を聞こうとする。





【その答えは、

親であるあなたのほうが一番分かっているだろうに】

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