彩度68パーセント

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「颯くん、そんな嫌そうにしてるけど本当は嬉しいんじゃないの？」

「実際邪魔なのに嬉しいなんて言ったら俺マゾみたいじゃん」

「もう強がっちゃって、可愛いんだから」

「男に可愛いは違うんじゃない？」

「好きな人だから可愛いって思えるんだよ？」

「じゃあAがいつも大声で叫んでるこうちゃんへの可愛いは？」

「あれは友達として好きな人への可愛い！女の子に対しての可愛いって気持ちと同じ！」

「ふーん」

「あ、喜んだ！」

「このたった三文字の返事でどこが喜んでるように見えるんだよ、、、」

「颯くんのこと大好きなので伝わっちゃってます！」

「はあ、ほんとAは、、、あんま煽ってると知らないよ」

「え」

「喰っちゃうゾ」

「えっ颯くん可愛い、でもこんな昼間っからなんて」

「実際昼とか夜とか関係あんのかな、」

「あ、あるよ！」

「まあ俺は美味しいもんは後にとっておくタイプなんで」

「なっ、美味しいもんって、、！」

「A美味しいよ」

「も〜やめてよ！恥ずかしい！」

「こんなことくらいで恥ずかしがってたら夜どんだけ恥ずかしいんだよ」



そう言って笑う颯くんが好きで好きで堪らない。


どうにかしてこの思いを伝えたくて、いつも以上に
強く擦り寄る。



「夜にたっぷりと頂くからね」



耳元で囁かれた言葉が脳を甘く刺激する。


もう、颯くんはずるいなぁ



週に一回しか会えないのだから、この一回を堪能しなければ勿体ない、颯くんも同じ思いでいてくれているのかもしれない。

溢れ出す思いを ___ kwkm→←. 2

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