立花彩の片割れ (ページ37)

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上杉side

リーダーならそれなりにしっかりして欲しい。

上｢結局黒木かよ｣

するとまた若武が言い返そうとする。

あー面倒くせー。

そう思っていると小塚が凄い目で睨んできた。

すると若武が顔を真っ青にして座った。

と言っても、俺も全身から血の気が引いていくのを感じた。

つまり、若武と同じように、顔が真っ青になっているんだろう。

小塚の圧、ヤベぇ←

黒｢俺が質問の内容を決めようと思った理由は、あの時片割れがこう言ったから。

『貴方達の知りたい事は5週間後に話す』
ってね。

つまり、質問に答えるって感じになると思うんだ。

今まではさ、記録のアーヤが代表して言ってたろ。
だけど今、アーヤがいないからまとめずに質問する形になる。

そしたら、2人に迷惑だろ。だから。｣

あぁ、成程、黒木はよく考えている。

一瞬、そう思った。

でも、俺が最初に質問したのは、そこじゃなかった。

上｢で、なんで今頃そんな気になったわけ？
頭の切れる黒木大先生なら、もっと早く気づいてただろ。｣

黒木はため息をつく

黒｢今日の朝、アーヤに会ったんだ。｣

七｢会いに行ったのか。何で？探らないってならなかったか？｣

おい七鬼、黒木は『会った』って言ったじゃんよ、日本語大丈夫か。←

黒｢会いに行ったんじゃない、たまたま出くわしたんだ。ランニングの途中でね。｣

そういや立花は、ランニングしてたんだっけか。

黒｢恐らくだが、アーヤがランニングをはじめた理由は、KZに着いていくためだ。｣

そのような方向に思考を向けるのは、対人関係に長けている黒木でしか出来ないだろう。

黒｢そのランニングをまだ続けてるって事は、KZに戻る気があるって事じゃないのか。｣

美｢それとこれとが、どう関係するわけ？｣

黒｢戻って来る気があるのに退団するって、可笑しいだろ。

相当複雑な何かがあるんだ。

それがあるのになんの計画も無しに質問を色んな角度から投げたら、
こっちも向こうも、訳わかんなくなるよ。

そうならない為に。

分かった？｣

やっぱり黒木は鋭いな。