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黒木side
俺が朝ランニングをしてると道の向こう側にアーヤがでてきた。
ランニング、続けてるんだな。
アーヤの目の前に来て、俺は足を止め、声を掛けた。
黒「やぁアーヤ、久しぶり。」
アーヤがビクッとした表情になったが、やがて少し笑顔になって、
彩「久しぶりだね。おはよう、黒木君。」
無理矢理感が半端ないな。
黒「まだランニング続けてるんだね。」
KZ辞めても、は付けないでおく。
彩「うん。日課になってるんだ。」
その言葉に嘘はなさそうだが、アーヤがランニングをはじめたのは恐らくKZに着いていくためだ。
戻ってくる気があるということか?
彩「じゃあね、黒木君。」
聞いておこうか。
黒「アーヤ。」
アーヤはまたビクッとする。
どんだけビクつくんだよ…。
彩「なぁに?」
平静を装うの、上手くなったな。
黒「いつか、戻ってくる?」
そう言うと、アーヤはふわっと笑みを浮かべる。
彩「あと3週間だよ。待っててね。」
やっぱり駄目か。
彩「じゃあね、黒木君。」
アーヤはそう言って足を動かす。
黒「ん、じゃあね、アーヤ。」
もう後ろ姿だったが、そう言うとアーヤは振り返った。
彩「ごめんね…」
アーヤが弱々しく、言葉を発した。
俺は若武に電話をかける。
黒「あぁ、若武?今日集合をかけて欲しいんだ。」
若「なんで?」
黒「質問を、まとめておいた方が良さそうかなって思ってね。」
若「なんだ、そんなことか。俺、今までで1番イライラしてる。時間経つの、遅すぎ。5週間とか、長すぎ。」
若武らしいと、俺は苦笑する。
待つの、苦手だよな。若武って。
若「じゃ、集めとくよ。」
黒「あぁ。よろしく。」
電話を切り、ランニングを再開した。
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K(プロフ) - りぃあ♪#さん» どういたしまして! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - Kさん» そうなんだ!教えてくれてありがとう! (2019年10月22日 19時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - りぃあ♪#さん» hitは読まれた回数だよー!(今度はちゃんとレスしたぜ!) (2019年10月22日 18時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - Kさん» うん、私もたまにある笑 (2019年10月22日 15時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 草刈り機大魔王さん» いいよ! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃあ♪# | 作成日時:2019年9月26日 20時