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『中学三年生の私には誇れることが2つあったの


1つ目はバスケットプレーヤーとして県でそこそこ有名な選手であったこと


小学2年生から始めたバスケは相棒と呼ばれるほどの親友との連携プレーが周りに評価されていて県大会で優勝も出来た


2つ目は優しくてかっこいい2人の幼なじみがいたこと


1人は草川くんも知ってる海なわけなんだけど


もう一人に告白され初の彼氏も出来た


まぁ、順風満帆に思えた日常は、この後どん底まで落とされるんだけどね


始まりは元彼の中学二年生の時の誕生日


カレカノになったと言っても海とだって仲が良かったから今まで通り3人で誕生日パーティをすることにしたの


これが事の発端だったんだけど…


彼への誕生日プレゼントとパーティの準備をするために海と2人で出かけた


もちろん、彼に許可取ってだよ?


本人には当日のお楽しみでって言ったから着いてきてもらわなかった


何となくここまででわかったかもしれないけれど、海と2人で出かけていることをクラスの女子に見られて浮気だって、お前は最低だっていじめられ始めた


何も知らないくせにね


受験のストレスをぶつけるはけ口が欲しかったんだなって今振り返って思うけど


どれだけ真実を話しても信じてもらえなかった
女子の世界だから海も彼氏も巻き込みたくなくて相談もできなかった


正直相手にしていなかったんだけど三年生になっても続くいじめに気を取られて私は大切なものが見えてなくなっていたの


それは


部活で相棒で親友であった美香もまた部活内でいじめられていたことに気づけなかったこと


美香はいつの間にか部活に来なくなって、学校にも来なくなった


キャプテンだったのに、今まではどんなことも私に相談してくれていたのに美香は何も私に言わずいなくなった


いなくなって気づいたよ


県大会で優勝できたのも、試合でいいプレーができていたのも全部美香がいたからなんだって


美香がいない部活はボロボロで何も出来ないまま引退した


いじめられていることがバレないように幼なじみ2人からも距離をとった


1人になった私はいじめに耐えきれなくなって学校から逃げた

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作者名:蓮華 | 作成日時:2021年2月7日 17時

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