ちっちゃい子。 ページ1
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おはようございます、虫眼鏡です。
今日は全員揃っての撮影日。僕は1番乗りでてつやの家にやってきたので、編集の続きをしながら皆が来るのを待っています。
現在9時30分。家主が起きる気配がない中、沈黙を破ってピンポーンとドアホンが鳴りました。
モニターに映っているのは……
「おっ、Aちゃん！」
『やっほ！ 今から行くね？』
「はーい」
ブンブン手を振る小さい子。Aちゃんでした。Aちゃんが誰か分からない人に説明しましょう。
彼女は岡崎市で助産師として働く僕と同学年の女の子で、出っ歯と増田と同じくサブメンバーです。岡崎城西高校出身で陸上部のマネージャーをしていたそう。
専門職ゆえに顔出しはしないし名前も出せないので、視聴者には『マツコ先輩』としてその名を広めています。あっ、決して太っていませんよ？
多忙を極めると1〜2ヶ月は会えないことがありますが、休みの日は撮影を手伝ってくれたり、顔ではなく声で動画に参加してくれる東海オンエアの理解者です。皆が頼りにしています。間違ってもてつやのせふれじゃありません。
ロックを解除して1分後、玄関のドアが開きました。
『ざわくん、おはよう！』
「おはよう。久しぶりだねえ」
『最近は学生の実習担当してて来れんかったからなあ……。相変わらずくさーい』
お邪魔しまーす、と靴を脱ぐ彼女はとても嬉しそうでした。
「やっぱり指導って大変？」
『超大変！ 学生とお母さんの板挟み！』
学生もいっぱいいっぱいだからお母さん達の扱いに慣れてなくて……、とAちゃんは意図せず中間管理に回る苦労を話してくれました。
ジャンルは違うけど僕も実習経験が必要な職業に就いていたので、なんとなく苦労が分かる。専門職は大変だよね。社会人お疲れ様。
5分くらい世間話に花を咲かせていると、再びドアホンが鳴りました。
「おはよう！ そっちにAいる？」
「おはよう。いるよ」
『先に来てまーす』
「くそ、やりやがった！」
ニコニコしながら今から行く、と彼は少し焦り気味にエントランスの自動ドアの方に走っていきました。
「……またやったんだ？」
『へへっ』
さっきはいち社会人として真剣な表情を見せていた彼女は、とても楽しそうに笑っていました。
うん、さすが東海オンエア(サブ)だわ。
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あおやなぎ(プロフ) - AYN98036518さん» 初めまして、ありがとうございます！ これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2021年1月5日 15時) (
レス) id: 098b1a6f9b (このIDを非表示/違反報告)
AYN98036518(プロフ) - 面白いです！面白すぎます！頑張って下さい！続き楽しみに待ってます！！！！！！！ (2021年1月4日 12時) (レス) id: 12406a430a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年5月14日 22時
