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アップと練習、そして試合という
一連の流れを見ていたら恐ろしくも
2時間が過ぎていた。



疲れた!と倒れ込む2年のそばに1年生が
それぞれの水筒を置いていく。
…マネージャーになったらあぁいうことせなあかんねやろ。



全員分の水筒なんか覚えられんわ。



「どう、かっこよかった?」



あんだけ走り回って部員が倒れている中、1人のしのし
こちらに来た重岡。
汗ダラダラやけど…青春て感じしてる。



「誰が?」


「俺!と小瀧」



小瀧もキャプテンのくせに倒れてる。
試合でも他のメンバーより体力尽きるの早いように思えたけど。
その分シュートは1番入ってた。



「小瀧はそもそもイケメンやからな…重岡はまぁ、うん。
かっこよかったんちゃう」


「え、なんそれなんそれ小瀧について詳しく説明してや」


「説明って…イケメンは何やっててもイケメンやろ」



はぁーーと重岡が大きく息を吸った。
なんでそんなに嬉しそうな顔なんや。



顧問に呼ばれて皆のところに戻っていく重岡は
一目散に小瀧の隣を陣取って何やら耳元で話している。



おい待て。
まさかさっきのあたしの発言言うてるんちゃうやろな。



重岡の耳うちが終わったあと小瀧はほっぺに手を当てて
ニヤニヤし始めた。
絶対言うたやんあいつ…だる!



いきなりそんなん言われてたって知ったら絶対キモいやん、
だからと言ってずっと思ってたとかの弁明もキモいし…



ふと小瀧がこっちを見た。
視線がバッチシ合ってしまう。



ニコッとアイドルのような笑顔があたしに向けられた。
銃弾でも喰らったかと思うほど、胸への衝撃がひどかった。



あれやられて平常心な女…居るんか?
よっぽど男に興味無いやつしか無理やあんなん。

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作者名:カジャ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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