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事実小瀧はくそモテる。
何人も教室の外で女子が小瀧見るために集まってるし。
呼び出されてんのも両手で数えきれんくらい。



はぁー参った。グループワークとか終わり。
おもんない女って思われる。



『前は…え、Aさんやん…!俺もしげみたいに仲良くしてな!』



話しかけられてもうた!無理や、どうしよ!



「うん。こちらこそよろしく」



めっちゃ冷たい返事になった!
まぁおもんない思われるより冷たいって思われる方がまだいいか…



いやでも目もちゃんと見てないし感じ悪いって思われたかも…



「冷た!笑 嫌いなん?小瀧のこと嫌いなん??」


『やめろやそれで嫌い言われたら俺明日から不登校やぞ』



あたしの返事がなくても2人でキャッキャしてるから良しとしよう。
どうか小瀧はあたしを跨いで重岡と話して下さい。
居ないものと思って下さい。



ほら、あたし伏せるから。
ちゃんと喋りやすいようにサポートはする。



「あの、」



伏せた瞬間隣から聞こえた声。
タイミング悪いわメガネくん。
あたしは今から寝ようと…



「俺、高野竜雅っていうねん…よろしく、Aさん」



二学期に入って新たに知るクラスメイトの名前。
ちょっとかっこええやん、りゅうがって。



…よく見たら顔立ちは良い。
メガネからコンタクトにしたらいいのに。



「よろしく、竜雅くん!」


「やっぱ小瀧と対応全然ちゃうやん笑 あひゃひゃひゃ笑」


『何で?なぁ何で?俺も可愛く望くんって呼ばれたいねんけど』



波乱の席になりそう…なること間違いなしでしょう。

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作者名:カジャ | 作成日時:2022年9月12日 21時

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