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隣は名前もわからんメガネくんが
来てしまいました。
見かけによらずはっきり喋る子やから許す。
あとで名前聞こ。
｢ マナミ！シュリ隣や！ ｣
｢ まじ！ よっしゃ！ ｣
わー…ええなぁ…残されたんはセナか…
これでマナミとシュリの近くやったらあたし泣くで。
3対1は酷いで神様。
｢ セナもシュリの前やった！ ｣
終わった。
あまりにも早い絶望の訪れ。
おいこら後ろで3人喜んでんちゃうぞ、こっちは重岡やぞ。
重岡に罪はないけど、ちょっとだけ横顔睨んでみる。
あたしの机に腕置くなアホ。
マ｢ A休み時間おいでや！？ ｣
｢絶対行くから｣
うんうんと頷いた3人はすぐ3人だけの会話に戻ってしまった。
ひどい…ちきしょーめ。
あとは後ろがまだ空いてるけどこの際誰でもええわもう。
｢あひゃひゃ、Aさんだけ離れてもうたんや？笑｣
｢うるさい｣
｢俺がいっぱい喋ったるからな！｣
重岡とは前も席が近くなって、そこで結構話した。
だからまだ喋れるけど、あたしはあそこの3人と
近くなりたかったんや…
でもこの席グラウンド見えるからええやんなんて重岡の
慰めに適当に相槌打ってたら、ついに後ろの席の椅子が
引かれる音がした。
話していた重岡の目がパッと輝く。
｢おお！小瀧そこ！？｣
小瀧だと。
その大きな口であんたは今小瀧と言ったのか。
『お、しげおるやん！笑』
まじで小瀧やん…
小瀧は苦手なんよな…
重岡と同じく節度のあるうるさいやつ。
タイプ的には問題ない。
けれども。
あいつめっちゃイケメンやねんて。
学年1位争うぐらいのやつやねん。
あたし、イケメンの目見れんくてキョドってしまう節があるから
ほんまに喋れへんねん。
…ずっと重岡と隣のメガネくんと話しとかな無理やん。
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作者名：カジャ
| 作成日時：2022年9月12日 21時
