12結婚前の毒 Hikaru x Ryohei リク作 ページ23
阿部サイド
「阿部。俺、阿部のこと好きなんだわ。
阿部は俺のこと好き？」
「もちろん」
満面の笑みで少々したその申し出。
それからもう1年半が過ぎていた。
二人の方針でファンの人には伝えてない。
だって、男の人同士での恋愛はいまだに差別や偏見があるし、
俺にはそれを言い出す勇気がない。
でも、そんな時、照が言ってくれた。
「別に言わなくてもいいんじゃない？
俺は公にできなくても阿部のことが好きだから。」
そんな照の些細な言葉にすごく勇気付けられた。
それから半年。
照から突然告げられた。
「阿部。結婚しない？」
突然のプロポーズに驚いた。
でも、俺は二つ返事で了承した。
だって、好きな人から結婚の申し出があるなんて幸せなことじゃん。
でも、浮かれ過ぎて俺は深く考えてなかったのかもしれない…
それからというもの、
メンバーには今までのこと全てを報告した。
みんなこの関係のことを了承してくれたし、
お祝いの言葉のかけてくれた。
なのに、なのに。
なんでか不安でしょうがない。
俺らは同性であり、
みんなに見られる立場のアイドルであり、
今まで精一杯積み上げてきた肩書は、
非情にも、俺を苦しめた。
そんな時もいつも照は声をかけてくれた。
でも、今はそんな優しい声さえも不安に繋がった。
「亮平。結婚式あげない？」
告げられた声は少し緊張していた。
同性で結婚式をやることに対しての怖さだろう。
そんなの俺もあるし同性で結婚する人みんなあると思う。
でも、その当たり前の感情が
俺にとっては全て不安に繋がった。
照は俺と結婚したくないの？
なんでそんな不安そうなの？
俺は、照の隣にいるのが相応しくないの？
どうしょうもない不安で、
俺の脳内は侵されていた。
「一応、結婚式場の相談予約したから、
あとでメールするわ」
相手の顔が見えない電話で告げられたその情報は
俺をさらに不安へと突き落とす。
無機質な音はいつもなら喜んで返信をしたり
一人で盛り上がったりするはずなのに。
今の俺には不愉快でしかなかった。
”もう、俺といないでくれ。”
俺は、その告げられた時間の時、
照のもとにはいかなかった。
あるメンバーの元へと向かった。
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ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 蕾華さん» いえいえです！ (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ぽっぷこーん＠パルム同盟さん» 尊敬だなんて…ありがとうございます。励みになります！！ あえてじゃないです。ただのミスです。直しておきます、ありがとうございます。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - ですが一つだけ質問させていただきたい所があり、樹の名前のスペルにはyは必要なく”Juri”でいいのですが、こうしてあるのはあえてのことなのでしょうか…？ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 主さんの小説の大ファンです！私も昔歌をもとに小説を書いたのですがうまくいかず…尊敬です！ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - トマトみかんさん» ありがとうございます！！続編考えてみます〜 (2020年12月28日 23時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年8月13日 13時
