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ゴブッ吐血した音が聞こえる。
「たいが？大我！…お前ら」
俺はすぐにその男どもを刺殺した。
でも、大我には赤い血が垂れる。
「たいが？聞こえる？」
大我はかすかに指を動かした。
俺は即座に止血処理をし、大我を王宮まで運んだ。
門番で俺を探していた従者に
「こいつ怪我してる手当しろ。」と命じた。
が、彼は聞かなかった。
「こいつは…貧民。
貧民など手当てしたところで何にもなりません、そこら辺に捨てなさい。
それに樹王子突然姿を消して何処へ行ったのですか。ミサキ姫も心配していますよ。」
こいつの態度に苛立った。
「こいつが貧民とかそんなことどうでもいい！こいつを手当しろ、これは命令だ。」
従者は諦めたように「は。」と一言残した。
従者は医師を呼びに行った。
俺は大我をベットに寝かせ、呼びかける。
「大我。」
「ああ。樹…樹って王子様だったんだね。知らなかったよ。
…ねえ、樹は俺のこと好きだったの？」
「うん。」
…なんか違和感がある。
「そっか。うれしい。おれもじゅりのことがすきだった…」
…なんで過去形なんだよっ！
「大我。愛してる。」
「ありがとう。
おれも…じゅりのこと…あい…して…」
大我は薄く目を閉じた。
「大我！たいがっ…」
大我は息を引き取った。
＿＿＿＿
立場違いの恋、最終的には大我が息を引き取りバットエンドとなりました。
もし、ミサキ姫が1時間も話をしていなければ、
もし、従者が貧民だからと言って医療を施すのをためらわなければ…
大我は生きていたかもしれませんね。
書いてる途中も悲しくなってしまいました…
わがまま姫のミサキを書くのはすごい楽しかったです(笑)
タイトルは「不可能毒」
立場的に恋すること、結婚することは不可能という意味が多いですが、
大我を救うことは不可能という意味にもかかってます。
最後の大我の言葉の「あいして…」のところには大我は本当は自分のことなんて忘れて欲しかったのです。
だから樹に向かって過去形で「愛してた」と言った。
でもどこか自分のことを覚えていて欲しいと思った大我。
最後には愛してると言いたかったのに、息が絶え絶えになって結局伝えることはできなかった。
こう言ったところにも不可能がかかってます。
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ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 蕾華さん» いえいえです！ (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ぽっぷこーん＠パルム同盟さん» 尊敬だなんて…ありがとうございます。励みになります！！ あえてじゃないです。ただのミスです。直しておきます、ありがとうございます。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - ですが一つだけ質問させていただきたい所があり、樹の名前のスペルにはyは必要なく”Juri”でいいのですが、こうしてあるのはあえてのことなのでしょうか…？ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 主さんの小説の大ファンです！私も昔歌をもとに小説を書いたのですがうまくいかず…尊敬です！ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - トマトみかんさん» ありがとうございます！！続編考えてみます〜 (2020年12月28日 23時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年8月13日 13時
