07不可能毒 Juri x Taiga ページ12
『ボッカデラベリタ』 柊キライ
樹×大我
真実の口。
一度は見たことがあるだろう有名なあのイタリアの彫刻の名だ。
偽りを持つものは手を抜くときに手が抜けなくなったり手首を切り落とさせられたりすると言う。
”嘘つきは断罪される”
じゃあ、俺の場合も断罪されるのかな。
俺は禁断の恋をした。
王位継承順位1位の俺は次代の王として教育を受けられた。
知らぬうちに他国の姫と結婚することが決まってた。
俺は政治なんて興味ないし、俺にゴマする奴らなんてもっと興味ない。
他国のミサキとか言う姫のことも、そもそも顔も知らないし、如何好きになれっていうんだよ。
周りはいつも俺のことを過大評価。
少し足が速いだけでお赤飯。
幼いながらおかしいと感づいた。
同級生は敬うような態度。
王子ならしょうがない。なんて考えには至らなかった。
そんな道化みたいな人間が大嫌い。
俺の初恋はそんな俺に向かって本音をぶつけた人物だった。
同級生ではない。
彼は庶民。
平民。その中でも貧しい貧民。
彼は大我と名乗り、俺が王子だと知らないようだった。
それは俺に取って好都合だった。
大我がいなければ俺は今存在してないだろう。
この恋については誰にも語れない。
そんな恋話できるような友達なんていないんだけど。
何をしていたのですか？と側近に問われても何でもないと言えば何でもない。
真実の口の喉を過ぎればそれは真実なのだ。
「大我。好きだ。」
つぶやいたこの声は届かない。
俺がお忍びで貧民街へ行けるのは半年に一回ぐらい。
それ以外は職務があるから、特に今は国王が病気になられて王位継承順位一位である俺は急ピッチで教育が行われている。
ミサキという他国の姫ももうそろそろ来るらしい。
そいつが来たら結婚しなければならない。
名前しか知らない、見ず知らずの姫と結婚するなんて吐き気がしそうだ。
それが政略結婚です。と言われればそれまでなのだが…
そしてついに他国の姫ミサキが来る日になった。
俺は愛想笑いを張り付けて紳士のようにふるまった。
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ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 蕾華さん» いえいえです！ (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - ぽっぷこーん＠パルム同盟さん» 尊敬だなんて…ありがとうございます。励みになります！！ あえてじゃないです。ただのミスです。直しておきます、ありがとうございます。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - ですが一つだけ質問させていただきたい所があり、樹の名前のスペルにはyは必要なく”Juri”でいいのですが、こうしてあるのはあえてのことなのでしょうか…？ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん＠パルム同盟(プロフ) - 主さんの小説の大ファンです！私も昔歌をもとに小説を書いたのですがうまくいかず…尊敬です！ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 10469be644 (このIDを非表示/違反報告)
蕾華(プロフ) - トマトみかんさん» ありがとうございます！！続編考えてみます〜 (2020年12月28日 23時) (レス) id: 169f18cdbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕾華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時：2020年8月13日 13時
