10 ページ20
◇
栗をたくさん拾ってきたAたちはトレイの待つ大食堂の厨房に来ていた。
「お帰り。ずいぶんとたくさん拾えたな」
「これならデッケータルトがたくさん作れるんだゾ！」
「まあその分、これだけの量の栗を剥くのは大変だと思うが…頑張れよ」
「これ、全部か…気が遠くなるな……」
「お菓子作りは下ごしらえが大切なんだ」
「へーへー、わかりました！こうなったらとことんやってやろうじゃん！」
こうして大量の栗の下ごしらえをする作業が始まった。
慣れない作業に苦戦するエース、デュース、ユウ、グリムの4人だったがトレイとAのアドバイスにより10分後にはスムーズに皮を剥けるようになっていた。
剥いた栗を潰してペースト状にしていきバター、砂糖を加えて混ぜていく。
その途中トレイに隠し味でオイスターソースを入れると美味しいと言われ信じる4人。
すぐに4人は騙されたことが分かったのだがその様子をAは笑いながら見ていた。
「コイツ…優しそうに見えてさらっと嘘をつくヤツなんだゾ……」
「ははっ、何事も教訓だよ。さて、次に生クリームを…あっ！」
「どーしたんすか？」
「お前たちがたくさん栗を取ってきてくれたから調子に乗ってマロンペーストを作りすぎた。混ぜる生クリームが少し足りないな」
「僕、買ってきますよ。購買部で売ってますか？」
「あの店はだいたい何でも揃ってるから置いてると思うぞ。ついでに他の買い出しも頼むよ」
「わかりました、ユウ荷物持ちとして一緒に来てくれるか？」
「もちろんだよ。グリムも一緒に行こう」
「しょうがねぇんだゾ〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - 星猫さん» 星猫さんありがとうございます^_^ (2020年11月24日 17時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます。 (2020年11月24日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ミリアさん» ミリアさんお誘いありがとうございます^_^合作のお話、すみません、お断りさせてください。今何本も掛け持ちしている状態でして、どれかが終わるまでは合作などを考えていないのです。お誘いくださって本当に嬉しかったです、ありがとうございました…！ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - あの、一緒に合作しませんか？ (2020年11月1日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - いちごミルクさん» いちごミルクさんコメントありがとうございます！素敵と言ってもらえて嬉しいです！ (2020年10月28日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月17日 23時
