スケアリー・モンスターズ50 ページ3
◇
井戸の中からなにかがこちらを見ているのに気付いてしまったのだ。
それは黒く長い髪のせいで顔が見えないが女性だろうか。
何故かその女性から目が離せない男たちは真っ青な顔のまま画面を見つめる。
細く白い手でよじ登り、女性が井戸から這い出てくる。
真っ白なワンピース、長い髪のせいで顔は隠れていて表情はわからない。
女性は一歩、また一歩ずつこちらに向かって歩いてくる。
「な、なあ、さっきの人たち井戸に白い服とか、呪いとか言ってたよな、それってこれなんじゃないか！？」
「そ、そんなの作り話に決まってんだろ。どうせこれだってただの映像だしビビってんじゃねぇよ」
「そ、そうだよな！」
男たちが話している間にも女性はふらふらとした足取りでこちらに少しずつ近付いている。
どうせ画面の前で止まるんだろ、と1人の男が思っていると、女性は男の読み通り画面の目の前で立ち止まった。
だが、次の瞬間。
「「うわああああ！！？」
強がっていた男も叫び声をあげる。
女性がこちらに伸ばした手が、テレビから伸びてきたのだ。
怖がっていた男は腰が抜けて座り込み、もう1人も足が震え出す。
テレビから手が現れ、腕、肩……腰、足と女性の身体が全てこちら側へと現れる。
身体を揺らしながら男たちに近づく女性。
腰まである艶のある髪で表情は見えないが、苦しそうに呻き声をあげている。
震え上がっている男たちの目の前に立つと、長い髪の隙間から女性の目が覗いた。
血走った目は大きく開かれ恨めしそうに男たちを見下ろす。
『Boo！！』
「う、うわあああ！！」
「ご、ごめんなさい〜！！！！」
女性の口から聞こえた野太い声に驚いた男たちは足をもつれさせながらオンボロ寮を出て行った。
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凛音 - 勘鋭くないから課題曲が何の曲か分からん(´・ω・｀) (2022年7月24日 16時) (
レス) @page43 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - なるほど… 返事をくださってありがとうございます。これからも楽しく読ませていただきますね! (2022年4月1日 19時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡巫女さん» ご指摘の通りゲームでの監督生はカメラで写真を撮るよう言われていますね。ですがこちらの小説の監督生ユウがカメラを使うことはイベントくらいで小説本編ではほぼ使用していません。ですのでインテリア化している、と書いております。 (2022年3月30日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡巫女さん、コメントありがとうございます。ツイステにハマられたということで、ツイステ仲間ができて嬉しいです。 (2022年3月30日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - 最近ツイステにはまり一気読みをしているのですが、294話でカメラがインテリア化しているとありますが、学園長から写真を撮れって言われている設定なのでおそらく使っていると思うのですが… まだ素人なので違ったらすいません。続きも楽しく読ませていただきます！ (2022年3月23日 22時) (レス) @page31 id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年12月16日 9時
