バルガスキャンプ12 ページ7
◇
「油断すんじゃねーゾ！ いつアイツが襲ってくるかわからねーからなっ……！」
『あいつ？』
「かなり前だけど、シャンデリアを壊した時に魔法石を取りにドワーフ鉱山に来たって話したことあったの覚えてるかな？」
『うん、覚えてるよ。入学して次の日だったよね』
「その時にね、鉱山の中で魔法石を守ってる化け物と出くわして。エースたちと力を合わせて倒したんだ。グリムはその化け物がまだいるんじゃないかって怯えてるみたいだね」
「オ、オレ様怯えてなんかないんだゾ！ A、怖かったらオレ様を抱っこしててもいいからな」
『ふふっ、じゃあお言葉に甘えて』
Aが震えるグリムを抱き上げるとAの温もりにホッとしたのかグリムの震えが止まった。
「グリム、安心しなよ。あの頃は何もできなかったけど今の僕なら少しは戦えると思うから」
「子分っ、頼りにしてるんだゾ！ それにしてもアイツら遅いんだゾ」
グリムはソワソワとしながらドワーフ鉱山に繋がる鏡を見つめる。
「ぐふふ、早くエースたちの驚く顔が見たいんだゾ」と自分の腕の中で笑うグリムにAは苦笑いを浮かべた。
今日まで合宿に参加することを隠し通すことができたグリムはエースたちを驚かしたくてたまらないらしい。
「あ、鏡が光った」
「ふなっ！？ エースたちが来たんだゾ！ A、見つからないように隠れてくれ！」
『ふふっ、はーい』
木の影にAとユウは隠れてドワーフ鉱山にやってきたエースたちを遠くから見つめる。
どうやらキャンプ地がドワーフ鉱山だと知らされていたのはAとユウだけらしく、エースとデュースは嫌な思い出があるこの場所に驚いていた。
「よし、今だっ！」
「グリム！？」
『待って！』
驚かすのなら今だ、とグリムはAの腕から飛び出すとエースたちに向かって声を上げながら走っていく。
Aとユウもグリムのあとを追いかけた。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
