バルガスキャンプ40 ページ35
◇
『わっ、さっきは削れなかったのに凄いっ』
「あと何度か削れば魔法石が見えてきそうだ。A、続けるぞ」
『うん！』
カン、カンッとツルハシで壁を掘っていくと、コロン……とユウが掘ったものよりも大きな魔法石が地面に転がった。
『わっ、やったよ、シルバーくんっ』
「これは大きいな。良かったな」
『シルバーくんが手伝ってくれたおかげだよ、ありがとう』
嬉しそうに笑うAにシルバーは柔らかな笑みを向ける。
Aは発掘した魔法石を地面から拾うと、シルバーに差し出した。
『これはシルバーくんが持ってて？』
「しかし、それはAが見つけたもので……」
『シルバーくんが手伝ってくれたから見つけられたの。私が持っていても課題には意味がないし……だからシルバーくんに貰ってほしいな』
「そうか……ありがとう」
『うん』
魔法石を受け取ったシルバーは手を伸ばすと、Aの頭を撫でる。
頭を撫でられたAは嬉しそうに柔らかく笑った。
2人を見ていたユウは「絵になる2人だな……」と思いながらツルハシを振っていた。
.
「見つけたぞ！！」
『ひゃっ』
「「ぴゃっ！？」」
魔法石を発掘していると突然洞窟の中に大きな声が響いた。
声を出したのはセベクのようで、近くにいたAとリドル、グリムは肩を跳ねさせて驚き、その声に鉱山内で作業していた他の部の部員たちも驚いていた。
「急にでけー声だしやがって……耳が痛いんだゾ」
「なんだその反応は。欠片を見つけたんだぞ？ ほら！」
「ちっちぇー！ こんなん運で見つけられただけじゃねーか！ オレ様が見つけたやつの方が大きいんだゾ！」
「いいんだ。課題の大きさには足りているからな！ これで課題はクリアだ。ゴーストを呼ぶとしよう」
「……いや、喜ぶのはまだ早い」
セベクの掘り出した魔法石の欠片の大きさを見たグリムは、自分が持っているものよりも小さいことを自慢したいようでニヤニヤと悪い笑みを浮かべる。
そんなグリムの挑発に乗ることなく、セベクが課題をクリアしたことを報告しようとゴーストを探していると、何かに気づいたシルバーは腰に差していた警棒を抜いて構えるとAの前に立った。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
