バルガスキャンプ37 ページ32
◇
「グリムもこんな感じだし、記録係の仕事は、少し休んでもいいんじゃないか？ ほら、ユウも遠慮せず食ってくれ」
「それじゃあお言葉に甘えて。デュースたちはこの後はどうするの？」
「そうだな、とりあえず火を起こすのも魚を釣るのも課題はクリアした。坑道なんかは、きっと人手が必要だろうし手伝うのがいいんじゃねえか？」
「魔法石集めか……望むところだ！」
「それじゃあ僕たちも坑道に行こうか」
『そうだね。リドル先輩たちも魔法石集めするって言ってたから様子を見に行こっか』
次に向かう先が決まったAたちは魚を食べ終わると坑道に向かうのだった。
◇◆◇◆
『ここが坑道……外より少しひんやりしてるね』
「ここに来ると昔のことを思い出すんだゾ……」
「大丈夫だって、グリム。あの時の化け物はエースたちと倒したじゃないか」
「A〜、オレ様を抱っこしててもいいんだゾ」
『はあい』
怖い思い出のあるこの場所がやはり怖いようで、グリムはAの腕に抱きしめられても辺りを警戒しているようだ。
坑道の中を少し歩くと、ツルハシを持ったリドルやセベク、シルバーたち馬術部の姿を見つけた。
「よお、来てやったんだゾ」
「Aにユウ……記録係か。坑道の様子を見に来たんだな？」
『シルバーくん、魔法石は見つかったかな？』
「いや、これからだ。闇雲にツルハシを振っても、閉山した場所から魔法石を簡単に見つけることはできない。魔法石の知識について再確認していたところだ」
Aがシルバーに聞いている間にリドルは魔法石の見つけ方と採掘方法についておさらいをしていた。
解るものはいるかい？ とリドルが聞けば、馬術部部員たちから一際綺麗な挙手が伸び、手の持ち主であるセベクが大きな声で答えていた。
周囲のパワーを吸収して変異した宝石、それが魔法石。
魔法石を探し出すには、魔法石から発せられる微力な魔力を辿ることだが、素人にはとてもできるものではない。
それでも闇雲に掘るよりも、その方法を選択する方がどう考えても確実だ。
目星をつけたら、風化して脆くなった表面を削ぐようツルハシで砕き、ハンマーやノミを使って慎重に魔法石を削り出す。
これがセベクの答えだった。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
