バルガスキャンプ24 ページ19
◇
「エースの言う通りだ。なあ、A。フロイドには黄色いテントが似合ってるよな？」
『えっと……？ 似合ってる、のかな』
「んー、そう？ Aがそう言うならこのままでいっかぁ」
「「ほっ……」」
Aの言葉を素直に受け入れたフロイドにエースとジャミルはほっと息を吐いた。
この場にAがいなければフロイドは間違いなくテントを立て直し、自分たちは強制的に手伝うことになっていただろう。
「A、君は俺たちの救いだ」
『救い？ よくわからないけど力になれたならよかった』
きょとん、と自分を見上げるAにジャミルは心の底からAがいてくれて良かったと感謝した。
そしてできることならこれからもそばにいてほしい、と切に願った。
「そこまで！！」
バルガスの大声がキャンプ場に響き、生徒たちは手を止めた。
Aとユウ、グリムが見回った限りでは制限時間ギリギリだが全員のテントが立てられていたはずだ。
「変なものも目立つが……概ねのテントは問題ないようだ。全部活、ギリギリ合格といったところか。では、筋肉が温まってきたところで……キャンプの課題について説明しよう。全員、心して聞くように！！」
バルガスは顔を引き締めるとジャージのポケットから何かを取り出し、生徒たちがよく見えるよう高らかに持ち上げる。
そこには赤い背景に金色で凛々しい雄鹿が描かれたバッジ。
「課題を進める上で重要なのはこいつ……【バルガスバッジ】だ！ 課題を終えたら、付近のゴーストに声をかけろ。クリアが認められれば、このバッジを1個やる。お前たちが挑む課題は、3日間を通して全部で7つ。全ての課題で【バルガスバッジ】を手に入れれば、その部活は合格……褒賞を得られるというわけだ。7個揃えられなかった部活は……わかってるな？」
「廃部……ッスか」
念を押され、生徒たちはごくりと息を呑む。
バルガスの真剣な表情から、課題をクリア出来なければ廃部というのは本当だと確信した。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
