283 ページ46
◇
◇
前もってトレイに住所を聞いておいたので迷わずに目的地に着くことができた。
表札には【ローズハート】と記されているのでここで間違いなさそうだ。
エースがチャイムを鳴らすと、少しして赤髪の女性がドアを開けた。
「はい、どちらさま？」
「うわ、想像通りの教育ママ……あ、えーとオレ、リドル寮長の後輩のエースっていいます。リドル寮長いますか？」
「リドルの……？ 申し訳ないけどお勉強で忙しいの。遠慮してくださるかしら」
「ほんのちょーっとでいいんで、顔だけ見せてもらえませんかね？」
「お引き取りください」
「そこをなんとか！」
『あのっ』
リドルの母親がドアを閉めようとするのを、エースがドアを持ってなんとか閉められないようにしていると、エースの後ろにいたAが顔を出した。
「あら、貴女は？」
『ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私はA・ドリーミィと申します。エースと同じリドル先輩の後輩です。新年のご挨拶だけでもさせていだだきたいのですが、どうかお時間いただけないでしょうか』
「ドリーミィ……？ 貴女もしかして、エドワード先生のお嬢さん？」
『はい、エドワード・ドリーミィは私の父です』
ドアの隙間からこちらを見ていたリドルの母親がドアを開き、何かを考えているような仕草をしてAの前に立つ。
「…………少しだけならいいわよ」
『本当ですかっ、ありがとうございます！』
「Aさん貴女だけなら家の中に入ることを許可します」
「はあ？ なんでオレはダメなんだよ」
「まずその言葉遣いからしてリドルにとって悪影響よ。さ、Aさん外は寒かったでしょう？ 中で暖まっていってね」
『お気遣いありがとうございます。ですが服や帽子に雪が付いているのでお部屋を汚してしまってはいけませんからこちらで大丈夫です』
「……そう。じゃあリドルを呼んできますから少し待っていらして」
にこり、と笑顔で断るAに残念そうなリドルの母親はリドルを呼ぶため部屋の中へ入っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - I am ヲタクさん» 美味しくいただかれてもらいました🥰ごちそうさまです(*´꒳`*) (2022年7月22日 22時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
I am ヲタク - フライド、夢主ちゃん…ごちそうさまです🤤 (2022年7月22日 15時) (レス) @page28 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» フロイドは夢主ちゃんの唇を奪った罪深い男第2号ですっ(≧∀≦) (2021年10月14日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - なっ！フロイドにべろちゅーされた記憶なんて無かったぞ！だけど幸せ(( (2021年10月14日 18時) (レス) @page11 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» �擦泙任茲Δ海宗��召泙任蓮弔泙�3本ありますね…！読み直していただけてとても嬉しいです、ありがとうございますっ(*´꒳`*) (2021年10月10日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年11月4日 18時
