154 ページ10
◇
「あれ、Aじゃないッスか。ユウくんたちも一緒でこんな夜遅くにどうしたんスか？」
「Aここ座れよ」
『ありがとう』
ハンモックに横になっていたレオナが身体を起こし、座るスペースを作ってくれたのでAは座らせてもらうことにした。
「レオナ先輩、頼みがあります。暫くこいつらをサバナクローに置いてもらえませんか」
「却下だ」
「そんな即答しなくても…」
「Aはいいとして、ウチの寮はペットの持ち込みは禁止してる。毛が落ちるからな」
「嘘つけ〜！オマエらの方がオレ様よりよほど毛がフサフサしてるじゃねぇか！」
「それはそれ。これはこれッス」
「だいたいな。空き部屋の掃除なんか何ヶ月もしてねぇし寮生どものがらくた置き場になってんだろ。2匹もどこに置いておくつもりだ」
「………あ、そうだ。レオナさんの部屋に置いておけばいいじゃないッスか」
「「「はあ！？」」」
レオナに即答で却下されて怒るグリムは、朝からこき使われてもうクタクタで怒りやすくなっているようだ。
そこにまさかのラギーの提案、それに対してもちろんレオナは良い顔はしない。
「おい、ラギー。言葉は慎重に選べよ。口を縫い合わされたいのか？」
「だってレオナさんは部屋に召使いがいるのとか慣れっこでしょ？宿代がわりに身の回りのお世話はそいつらにやらせたらWin-Winじゃないスか」
「ガルル……ラギー、テメェ……」
「いやぁ〜、オレまだ寮対抗マジフト大会の時の傷が癒えきってないんスよね〜。魔法薬を飲んでまで魔法使ったからハードワークはしんどくて。ねえA？」
『え？…………あ』
ラギーが大袈裟に痛がりながらレオナを責めている。
その目がAに何かを訴えていることに気付いた。
「なにせ、レオナさんのために命張っちゃいましたから。コイツらがレオナさんのお世話を手伝ってくれれば治りも早くなる気がするなぁ」
『レオナ、お願い…助けてくれないかな？』
「……チッ、Aに何かやってやがると思えばこういうことかよ。小賢しい野郎だなテメェは」
「やだな、嘘じゃないッスよ。Aが可愛くお願いすれば優しいレオナさんは断れない、なんて思ってないッスよ、シシシッ！」
「だが、そう簡単にオレのそばに置いといてやるわけにはいかねぇな。おい、テメェら、ちょっと来い！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - ガムテープさん» ガムテープさん…！見てます、嬉しすぎるコメントちゃんと見てます〜っ😭ツイステは何度でものめり込めるゲームですよね…！楽しんでいただけるようにこれからも頑張ります、応援ありがとうございます(*´꒳`*) (2023年4月6日 23時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ - 久しぶりに見に来ました‥！またツイステにのめり込んできたので‥いつ見ても面白くて手が進む作品です‥！見られてるか分かりませんが大好きです！ (2023年4月2日 23時) (レス) @page8 id: af967879f4 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» イケメンはどんな姿になってもイケメンですね(*≧∀≦*)いつもコメントありがとうございます✨ (2021年10月4日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - そう！「残念ウツボでぇす」！ウツボになってもイケメンは変わらないんですよね〜。どうしたってイケメンっていう、三回目のコメント失礼しました！ (2021年10月3日 18時) (レス) @page20 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» オクタヴィネルに行ったら色々と物騒かもしれませんが、とてもたのしい毎日を過ごせそうですね^_^ (2021年10月3日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年10月4日 10時
