罠に落ちたのは ページ31
◇
『あれ？』
明日の持ち物を確認していたAは鞄の中に黄色い宝石のついたマジカルペンを見つけた。
『あっ、もしかして』
マジカルペンの持ち主に心当たりのあったAは机の上に置いてあったスマホを取るとある人物に電話をかけた。
RRRR……とコール音がすると「もしもし」と声が聞こえてくる。
『ラギー、夜遅くにごめんね。私の鞄にラギーのマジカルペンが入ってたから今から届けに行ってもいい？』
「ありゃ、一緒に勉強してた時に鞄間違えて入っちゃったんスかね。もう夜遅いし魔法使う機会ないと思うんで明日でもいいッスよ」
『そう？』
「あ、でももしかしたらレオナさんが無茶振りしてくるかもしれないなぁ」
『やっぱり今から届けに行くね』
「気をつけて来るんスよ」
『うん』
通話を終えAはラギーのマジカルペンと、夕飯のおかずで残っていた肉じゃがのタッパーを持ってオンボロ寮を出た。
◇◆◇◆
サバナクロー寮にやってくると夜も遅いからか誰にも出会うことなくAはラギーの部屋の前までやってきた。
木の扉をノックすると中から明るい声で「どーぞ！」と返ってきたのでAはドアノブを回して扉を開く。
「Aいらっしゃい」
『お邪魔します。こんばんは、ラギー。はい、マジカルペン』
ベッドの上で胡座をかいていたラギーにマジカルペンを渡すとラギーは妙にご機嫌で受け取った。
「いやぁ、助かったッス」
『マジカルペンないと困っちゃうもんね。気付けてよかった。あ、あとこれ良かったらお夜食にどうぞ』
「良い匂いすると思ったら肉じゃがじゃないッスか。ありがたくいただくッス！」
肉じゃがの入ったタッパーを嬉しそうに抱えて笑みを浮かべるラギーにAは『喜んでもらえて良かった』と微笑む。
『それじゃ、私帰るね。おやすみ、ラギー』
Aはラギーに手を振り扉を開けるが、その扉は背後から伸びてきた手により閉められた。
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ここ(プロフ) - オクタ好き好きさん» お返事ありがとうございます^ ^かしこまりました。お時間いただきますが、書けましたら更新いたします^ ^ (2021年4月27日 6時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
オクタ好き好き - はい、オクタでお願いします (2021年4月26日 22時) (レス) id: 905c688a73 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - オクタ好き好きさん» オクタ好き好きさんリクエストありがとうございます^ ^お話に出てくるお相手は人魚繋がりでオクタヴィネルでよろしいでしょうか？ (2021年4月26日 15時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
オクタ好き好き - リクエストをしたいのですが主人公が人魚になる話が見たいです。 (2021年4月26日 14時) (レス) id: 905c688a73 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ちょりさん» ちょりさんっ！！こちらこそありがとうございます！読んでくださると信じてました！（笑）何度もだなんて……嬉しすぎます〜(*^_^*)実はラギーくんのお話を何個か書いている途中なので完成しましたらまた更新しますね♪ (2021年4月19日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年3月18日 10時
