出会い ◇レオナ◇ ページ8
◇
それから1年後、3年後とAは祖母と夕焼けの草原を訪れていた。
その間にAはレオナに「れおくんって呼ぶな」と言われ『レオナ』と言うと満足そうに尻尾を揺らす彼の姿があったそうだ。
レオナは毎年Aの誕生日に贈り物を贈った。
どうか自分のことを忘れないでほしい。
会えない間、自分を忘れないでほしい。
そんな思いを込めて自分と同じ瞳の色の贈り物を贈っていた。
Aがエレメンタリースクールを卒業し、ミドルスクールに入学するとレオナと会う時間は少なくなった。
Aからの手紙にはいつも【レオナに会いたい】と綴られていた。
その言葉はこの敵だらけの城で過ごすレオナにはとって心の拠り所になっていた。
◇◆◇◆
Aからの手紙に返事を書こうとしていた時だった。
外から声が聞こえてくる。
どうやら自分の兄の嫁が妊娠をした、と召使いたちが騒いでいるようだ。
「これでレオナ様には王位が渡ることはないな」
自分を否定する言葉には慣れていた。
慣れてはいるが、傷付かないというわけではない。
レオナは部屋から飛び出して走り続ける。
どこか、あの声が届かない場所に。
レオナが走って走って辿り着いた場所は寂れた庭園だった。
ここは何年も手入れされず草木も荒れ放題となっていて誰も近づかない、レオナの秘密の場所。
レオナは辛うじて原型をとどめているベンチに腰を下ろした。
「先に生まれたからってなんだ……人生は…………不公平だ」
『うん、そうだね』
「っ！？」
『あ、驚かせちゃったね』
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ここ(プロフ) - スイさん» ちょうどマレウスとの出会い編を書いていたのでそちらにディアソムニア全員出すようにしますね^_^子猫のお話、いいですね！どちらもリクエスト了解しました^_^応援ありがとうございます(*^_^*) (2021年2月10日 20時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 嬉しい！ありがとうございます！！では、《ディアソニアと出会い編》と《夢主ちゃんが子猫になってしまった話》を読みたいです！楽しみに待って応援します！頑張って下さい！ﾟ+(人・∀・*)+｡♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スイさん» スイさん早速読んでくださりありがとうございます^_^良いと言っていただけて嬉しいです。はい、お時間いただきますがリクエスト大丈夫です♪ (2021年2月10日 18時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 待っていました、本当に書いてくれてありがとうございます！とても嬉しくて良いリクエストです♪またお願いしても大丈夫ですか(*´･ω･｀)？ (2021年2月10日 17時) (レス) id: b731ff840f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ひなさん» 6歳ですね、了解しました！^_^ (2021年2月8日 12時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年1月16日 22時
