◇ ページ39
◇
「Aちゃん！？ どうしてここに……」
『いつも帰ってくる時間になっても帰ってこないから、心配で探しにきたの』
ユウに柔らかく微笑むとAは足元に落ちている手袋を拾う。
「へえ、Aちゃん、君が決闘を受けてくれるのかな？」
「やめとけって、その可愛い顔に傷をつけたくなかったらいつもみたいに大人しく守られてなよ、お姫様」
『はい、手袋を拾ったので決闘ですね。どちらと戦えばいいですか？』
「え、本当にやる気かよ……」
手袋を拾い、マジカルペンを手に持つAは決闘の準備は万全。
2人いるうちのどちらと闘えばいいのか、といつもの笑顔で問いかけられ、生徒は思わずたじろぐ。
「まずいんじゃね？ Aちゃんはレオナさんのお気に入りだし、怪我なんてさせたら俺ら明日の朝日が拝めねえって」
「でもここで逃げるのもカッコ悪いだろ。ちょっと強めの魔法でビビらせたらすぐに泣いて逃げ出しそうじゃん」
「あー、確かに。今だって強がってるだけかもしんないしな。んじゃ俺いくわ」
豹の獣人の生徒がマジカルペンを持ちAの前に立つ。
まさか本当にAと決闘をするつもりなのか。
「先輩やめてくださいっ、決闘は僕がやりますから！」
「魔法の使えない奴は引っ込んでろ！」
『ユウくん、大丈夫だよ』
「でもっ……！」
『ではよろしくお願いします』
ユウに柔らかく微笑むとAは数歩下がり、決闘の合図を待つ。
「それじゃ……はじめっ！」
「おらよっ！」
『先輩、私……怒ってるんです』
開始の合図と同時に飛んできた炎の魔法を、Aは防御魔法で打ち消す。
その表情は先程から変わらないまま微笑みを浮かべたまま。
「ははっ、Aちゃんが怒ったところで怖くもなんともないっての」
『だから……覚悟してくださいね』
Aはにこり、と可愛らしく笑うとマジカルペンを空に向ける。
すると晴れていた空が突然雲に覆われ、ゴロゴロと空が鳴り始め、カッと光ったと思うと
「「「うわあああっ！？」」」
激しい雷鳴と共に生徒の目の前に落ちた。
直撃はしなかったものの、目の前に落ちたことにより生徒はマジカルペンを手から落とし、腰を抜かして座り込んだ。
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ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さん、コメントありがとうございます！いえいえっ、読んでいただけているだけでとても嬉しいですっ(*^_^*)蘭さんに楽しんでいただけるような色んなお話を書いていきたいと思っております^ ^ (2021年7月27日 9時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 本当にいいお話ばかり書かれてて癒されます…！！占ツクではなかなかコメントできなくて申し訳ないです(；ω；)でも、本編と一緒に毎日読んでます！いつも更新お疲れ様です！！(*^^*) (2021年7月27日 1時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 私の事情で突然の決定、申し訳ございません…！たくさんのリクエストをありがとうございました^ ^今のところ再開は考えていませんが、余裕ができましたらまた再開をするかもしれません、その時はまたよろしくお願いいたします^ ^ (2021年7月18日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - honeyさん» honeyさん、ご理解くださいましてありがとうございます…！私もリクエストを書かせていただけて楽しかったです、ありがとうございました^ ^ (2021年7月18日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - リクエスト完全停止ですね…寂しいけど、今までいっぱいリクエストできて楽しかったです！ (2021年7月18日 8時) (レス) id: 98fb8e60a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年6月24日 13時
