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倒れても起き上がる相手を殴って蹴り続けるトモ。
きりがない。
よっぽど助けを呼ぼうかと思ったが携帯は置いてきていた。
あたしが…あたしが喧嘩出来たらまだ楽なのに。
神「ぐっ、!」
聞いたことのない声が漏れた。
バタバタと敵を倒していたトモの動きが止まった。
ニヤつく相手の手に、キラリと輝く刃物。
勢いよく抜かれたそれは真っ赤で。
「トモ!!」
迷うことなく駆け寄った。
周りにまだ敵が居ようが関係なかった。
心臓より少し下の位置を押さえて肩で息をしているトモのズボンから携帯を引き抜く。
神「A、」
「喋らないで」
1、1、9…
すぐに繋がったそれは的確かつ迅速に対応してくれた。
幸いにも病院が近く、すぐにサイレンの音が聞こえてくる。
見渡すともう、名乗りもしなかった敵は見当たらなかった。
神「…はぁ、はぁ……」
「大丈夫、大丈夫大丈夫…」
意識が落ちていくのが目に見えて分かった。
だんだんあたしの膝に体重がかかっていく。
「トモ、頑張って…」
こくん、と頷いて微笑を浮かべる。
汗が噴き出してくるのを袖で抑えながらひたすら待った。
赤色のランプが視界に入った頃にはもう、意識はなくなっていて。
担架に乗せられるのをまるで他人事のように見ていれば隊員に背中を押され一緒に入る。
「ご家族の方、友人の方どなたでも結構です。献血が必要となりますので病院に着いたら同じ血液型の方を呼んで下さい」
トモは…A。
咄嗟に出たのは、しげの笑顔だ。
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LA(プロフ) - 感謝してもしきれません。ほんとうにありがとうございます(;_;) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ありがとうございます、受験お疲れ様でした。req2のご報告をお読み下さい。あなた様のリクエストを優先させていただきます。 (2019年3月15日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - すいません、、受験終わってBeliever読み返してたらわたしリクエストしようとしてたの思い出して、、でももう遅いですよね( ; ; )可能であればリクエストさせてもらってもよろしいでしょうか、、?わがまま言って本当にすみません>_<無理なら全然大丈夫です!! (2019年3月14日 22時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ああ……すみません(´・ ・`) specialまでお待ちください(_ _) 申し訳ないです! (2018年11月23日 9時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - リクエストしようと思ったら打ち切りになってた、、次のお話すっごく楽しみにしてます!!応援してます!! (2018年11月23日 0時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2018年10月21日 0時