Believer req

sweet day (赤) ページ47

何となくね。



なんか、ほんとに何となく。



いや怖い夢見ちゃったんだもん。
しげが二度と戻ってこないっていう。
直訳すると死んじゃったっていう縁起でもない夢で、起きてからずっと冷や汗止まらなくて。



きっと正常なら隣の部屋で寝ているであろう彼の部屋に押し入って無事を確認……



「えっ、」



布団が膨らんでいない。
枕に頭がない。
ちょっと待って嘘でしょ。



「しげ…」



階下へ降りると、既に起きてコーヒーを飲んでいる桐山先輩と流星。
仲良くテレビを見ている濱田先輩と望。



無理無理、しげの顔見たい。
安心させてお願いだから…



小「おはよご…大丈夫っすか！？顔真っ白っすよ！」


「しげは？ね、しげはどこ？」


桐「しげ今トイレ」



と、トイレ……



ひとまず一段階安心。



藤「どしてん。なんかあったか？」


「え、いや…大丈夫。何もない」



言いつつもまだ心臓はドキドキしてる。
んー？って流星に顔を覗きこまれるけど視線が合わせられなくて。



藤「分かりやすすぎるって笑 話して、」


『流星ー、バトンタッチ。それは俺の仕事』


「しげっ」



思わず抱きついていた。
良かった…血まみれじゃない……



『えっ、えっ、A、ちょっと、え』


濱「……ﾋｭｰ」



ちゃんと、あったかい。

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