hug (赤) _past ページ40
また行った。
一人エンジンを吹かして夜の闇へ溶けていってしまった。
この人たちはどうしてこんなに平然と寝る準備を進めるのだろう。
シャワーを浴びるんだろう。
しげが強いことは充分に分かってる。
それでも…一人で行かせたら心配になったりするものじゃないのか。
少なくともあたしは残り香があるこの玄関から退こうとは思わない。
神「Aー寝るでー」
「おやすみ」
しげだって、帰ってきた時におかえりの声があった方がいいはず。
手当てをしてくれる人がいた方がいいはず。
神「…俺と一緒に寝んのは嫌?」
「あたしはしげを待つ」
神「いつ帰ってくるか分からんで?」
「別にいい」
ごめんね、優しさで言ってくれてるのは分かってる。
でもみんなが好きなように過ごすならあたしだってあたしが納得できる行動をしたい。
しげをただ待つということ。
それで心は静まるの。
神「風邪引かんように毛布被っとき」
リビングの毛布を持ってきて肩にかけてくれるトモは何だかんだあたしを理解してくれる。
ニコ、って可愛い笑顔を浮かべて軽く頭を撫でられた。
神「こんな彼女がおってあいつは幸せやなぁ」
「え」
神「んはは笑 おやすみ、あったかくしときや」
世のお母さんのような台詞を残して、派手な頭も暗闇に溶けていった。
残ったのは僅かな照明と秒針と冷たい空気。
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LA(プロフ) - 感謝してもしきれません。ほんとうにありがとうございます(;_;) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ありがとうございます、受験お疲れ様でした。req2のご報告をお読み下さい。あなた様のリクエストを優先させていただきます。 (2019年3月15日 20時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - すいません、、受験終わってBeliever読み返してたらわたしリクエストしようとしてたの思い出して、、でももう遅いですよね( ; ; )可能であればリクエストさせてもらってもよろしいでしょうか、、?わがまま言って本当にすみません>_<無理なら全然大丈夫です!! (2019年3月14日 22時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - LAさん» ああ……すみません(´・ ・`) specialまでお待ちください(_ _) 申し訳ないです! (2018年11月23日 9時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
LA(プロフ) - リクエストしようと思ったら打ち切りになってた、、次のお話すっごく楽しみにしてます!!応援してます!! (2018年11月23日 0時) (レス) id: 33dda849f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2018年10月21日 0時