Believer req

Fever (赤) ページ31

季節の変わり目というものには本当に気をつけた方がいいですね。



小学生みたいにあれやこれやと飛び回っていたら見事に体調が崩れまして。
しかもなかなかの熱。



一日目トモがだいぶ看病してくれて楽になったのに、日が変わるとまた辛くなって。
今はトモに変わってしげがあたしの側についてくれている。



マスクとか空気清浄機とか加湿器やら氷やら果物もいっぱい持ってスタンバイしてるしげは少しおかしい。笑



『大丈夫か？しんどいよなぁ』


「大丈夫大丈夫、笑」


『俺も風邪引くけど寝込むまではあんまないから…』


「あたしもなかったんだけどなぁ。体弱くなったのかな」



寝転んだままじゃ話しづらくて起き上がろうとすると、すぐ腕が伸びてきて倒された。
上に乗ってきたりはしません。さすがに。



『寝とかなあかんやろ。起きてくんな』


「どうせ寝れないし」


『寝るねん』


「しげと話す」


『だっ、あかん。治ったらや』



だっ、て何。だっ、て。



あーあー暇だなぁ。
携帯も取り上げられちゃって今しげが厳重に保管してるし。
見たりしないからまだ良いけど。



その代わりあたしはしげの携帯を開いてみるがパスワードが分からなくて結局開けない。
やめる。
暇。



の繰り返し。



「ねぇしげー」


『何や』


「構って」


『…お前そういうん俺以外に言うてないやろな』


「え？ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」


『ほらもうあかんてぇ、はよ治して』


神「あのー失礼します」


『だっ！』



だから、だって何なんだ笑

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