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第二十三話 ページ5

Aside

訓練部屋の外、廊下から姐さんの声がした。

中也に鼻で笑われた。

余裕そうな顔しやがってくそー…

良い和服を見つけたってことは、絶対着せ替え人形にさせられる…!!

別に悪い人じゃないし、なんならすごく優しいから私も好きなんだけど…

なかなか帰してくれないんだよね

それさえ直ったらなー…なんて

「訓練中失礼」

と云いながら姐さんが入ってきた。


「あ。姐さん、訓練はもう終わったんでどうぞ好きにして下さい」

…ん、んん!?中也?私が着せ替え人形にされることを知ってのことだな!!

「そうかい。A、ちょいと来てくれぬか」

Aに着せたい服があるのじゃ、と姐さんは云った。

「そうなんですか?」

一応乗っておこう、自分の身のためにも…。

「そうじゃ、中也殿もどうかえ?」

おっ、これはまたとないチャンス。

「あぁいえ、俺はこれから残った書類まとめなきゃならないんで」

と、中也はさり気なく誘いをかわそうとする。

そうはさせないぞぉ〜

「あれ?中原、書類まとめなんて聞いてないよ?」

そして、素早く中也の耳元で

「あ、そうだアレ、姐さんに見せてもいいのかな〜?」

となるべく太宰さんっぽい口調にして云った。

アレ、とは異能発動時に知ったお嬢様口調の件についてだ。

さっき太宰さんになったときに知ったの!

まぁいろいろ他にも知ったんだけどさ

「アレ?」

どうやら中也はピンと来てないようだ。

私は異能力で中也となり、内股で其の時の格好を真似する。

そして、台詞を喋ろうとしたとき、

「あーーーっ!わーった!わぁーったよ!!」

其の事かよ、みたいな顔で中也は姐さんに台詞が聞こえないように騒いだ。

「姐さん、中原も行くらしいです!行きましょう」

中也を巻き添えにできたことに満足し、今日はおとなしく姐さんやエリス嬢(+中也)と遊んでいよう。

「今後青鯖に会ったら其の都度ぶん殴ってやる…」

怒りの矛先が私に向いていないようでホッとした。

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 紲廿さん» よっし! (2019年7月5日 16時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 期待してますー! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 櫻宮麗子さん» 了解です!なるべく優先できるようにしますね! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
紲廿(プロフ) - 優さん» 太宰と中也は作る予定なので、大丈夫ですよ! (2019年7月4日 23時) (レス) id: c5680534b9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - やっぱり太宰でお願いしたいです! (2019年6月30日 21時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紲廿 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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