つまりは ページ30
…こいつが、俺…？
…確かに所々似てるし…桜のピンだって…
でも…
なんでこんな、｢妖怪｣…いや、｢鬼｣みたいな…
？｢まあ驚くのも無理はねぇ。いきなりこんな奴が現れて自分だって言われたら、そりゃ誰でも驚くぜ。…でもな、ホントの事なんだ。信じれねぇかもしれねえが…｣
｢…お前は…どっから…？｣
？｢う〜ん…所謂平行世界、つまりパラレルワールドだ。俺はある時を境にこんな風な妖怪になった。それは…｣
｢…姉さんが死んだ時だろ｣
？｢流石だな。正解だ。俺は姉さんが死んだ時、｢酒呑童子｣のとこに行って、そこでめでたく鬼族の仲間入りだ｣
…酒呑、童子？
どこかで、聞いた事、あるような…
｢何でその酒呑童子のとこに…？｣
？｢他に頼れるやつがいなかったからな〜。こっちの世界と違って、剣舞魔神なんてもんはいなかったしな。でもまさか、鬼にされるとは思わなかったぜ…｣
やれやれ、そう言いたげな表情だ。
｢…どうやって妖怪に？｣
？｢まあ酒呑童子の…血を飲まされたってとこか…だから俺は完全な鬼じゃねぇぜ。半妖ってとこだ｣
…事情は分かった。
だがまだ疑問がある。
｢…お前、どうやってこっちに来た？｣
？｢俺は妖力が高ぇおかげで別の世界に来ても実体を保てる。それを利用して来ただけだ｣
｢なんで俺の夢に…｣
？｢たまたま着いた場所がここだったのと、お前が｢泣いてる｣のを見て、どんな恐ろしい夢を見てんのか見ようとしただけだ｣
｢…姉さん…｣
？｢あれは姉さんじゃねぇよ｣
｢！！｣
？｢姉さんを偽った死への誘いだ｣
｢…どういう意味だよ｣
？｢あの女が向かってた先を見たか？｣
｢…？｣
？｢…黄泉だよ。死んだ魂が行く世界だ。そこにお前が行くってことは…どういう意味かは分かるよな？｣
｢…俺は、死にかけてた、のか？｣
？｢俺が止めなきゃ逝っちまうとこだったぜ？まあそれを狙って、意識がない夢の中を選んだろうけどな｣
｢…｣
？｢…あ、そろそろ帰んねぇと…酒呑童子がうるせぇんだよな…｣
｢…待って、くれ｣
？｢ん？どした？｣
｢…お前、名前は？｣
？｢あー…お前と一緒でAだよ｣
｢…紛らわしいな｣
？｢じゃあ名前考えてくれよー｣
｢何だこのデジャブ感…｣
うーん…
｢鬼夜。夜に来た鬼って事で｣
鬼｢鬼夜…いい名前だな。ありがとう｣ﾆｺｯ
鬼夜は笑った。
鬼｢じゃあな、A｣
｢ああ…｣
そう言って見送る。
鬼｢…守ってやんねぇとな。アイツを｣
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クランドール・ブラッディ - ヤンデレ来て欲しいです！お忙しい中ありがとうございます！ (2021年5月4日 22時) (
レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！ヤンデレは正義と思ってるのでもっと頑張ろうと思います！ (2019年4月22日 13時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
まらそ - ヤンデレは読んでて怖楽しい！(？)これからもお忙しいかもしれませんが、頑張ってください。 (2019年4月22日 13時) (レス) id: 16a78ad417 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶黒狐@(プロフ) - ありがとうございます！はわわ…すっごい嬉しいです…！！ (2019年3月30日 8時) (レス) id: 82343ea2fc (このIDを非表示/違反報告)
甘納豆 - 最高にいい作品だと思います！続き楽しみにしてます (2019年3月30日 3時) (レス) id: 38976ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶黒狐@ | 作成日時：2019年1月14日 23時
