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ショックだった
人に騙されるってこういう事なんだ
涙は、出なかった。悲しくもなかったし、怒りも湧いてはこなかった。ただ、何かを失ってしまったような気がして仕方がなかった
「ねぇ、君何歳？」
声がして、少しだけ顔をあげると真っ赤な柘榴石があった。赤く透き通った艷やかな瞳が、興味津々というように、見つめてくる
それが、つい数時間前の情景と重なった
「昼間の…？」
「おー、せーかい！」
彼が驚いたようにしながら、フードの中からニコニコと無邪気な顔で愉しそうに笑う。私を見つめていたのは、甲板で会ったあの赤毛の青年だった
この人も魔物だったのか
「んで、何歳？」
「じゅ、16」
柔らかな声の奥に威圧を感じて、吃りながらも答えると彼はふーんと言った。そして、後方を見て、首を傾げる
「どーするん？喰っちゃう？俺めっちゃ腹ペコなんやけど」
食べる？私を？
赤毛青年の爆弾発言に、思わず後退るとまたしても志麻さんの笑い声が聞こえた。それに、呆れたようにチャイナ服がため息をつく
「坂田、今喰ったら掟を破る事になるで」
「センラの言う通りだ。もーちょい待て」
「えええー、うらさんまで…」
不満げにする赤毛青年を、堕天使がもう一度「しょうがねーだろ」の一言で窘めた。ふてくされたように頬を膨らませると、赤毛青年は私から離れ、チャイナ服の隣に並ぶ
それを見届けると堕天使が口を開いた
「俺の名前はうらた。さっきのが坂田。そこのチャイナ野郎がセンラだ。お前は？」
「…A」
「じゃ、A。お前に選択肢をやるよ」
「選択肢？」
私を今食べるか、後で食べるかってこと？そんなの、どちらも嫌に決まってるでしょ
しかし、提示された選択肢は違った
「生きるか、食べられるかって事だよ。ゲームを始める前に言っただろ？クリアしたら権利を与えるって」
その言葉で思い出した。確かにあの時に言っていた
権利取得ゲームで、全ゲームをクリアすれば、生きるか、食べられるか、選んでいいって
「私が、選んでいいの…？」
「おう、ただし…」
堕天使が赤毛青年を見る。アイコンタクトを受け取った彼は「了解っ！」と元気よく頷くと、パチンと指を鳴らした
毎度のパターンでモクモクと煙があがる。外の空気と混じって、煙はあっという間に薄れ、大きな鉄格子を浮かびあげた
「なに、これ…」
その中に入っていたのは、老若男女、数え切れないくらいの人々の姿だった
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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです！(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (
レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん！！前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます！！そう言って貰えて嬉しいです！ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね！！(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます！！(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-＠crewさん» コメント、ありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍（？）する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-＠crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します！あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます！更新頑張ってくださいね！ (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
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