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「こン中に入っとる弾は、実弾、空弾合わせて合計四発。それぞれ二回ずつの四回勝負や」
志麻さんが「分かるよな？」と確認するように語尾をあげたので、取りあえず小さく頷いた。
「俺もランダムに詰め込んだから、何発目に実弾が出てくるかは分からん。お互い運次第や。
因みにさっきのとは違って、こっちの空弾は音もならんから鼓膜が破れる事もない。俺って優しいやろ？」
これの何処が優しいって言うんだ。
そう言い返したかったけど、反抗して何をされるか分からないので堪えた。
彼は「ほんじゃ、やりますかぁ」と呟き、銃を私に向ける。真っ黒な銃口が太腿に当てられて、思わず悲鳴に近い叫び声をあげた。
「ちょ、ちょっと待って！！」
「お条際の悪い奴やんなぁ。レディファーストって事で先に譲ってやったのに」
「違う！！そうじゃない！」
志麻さんが銃を離して、面倒臭そうに私を見る。え、どう考えてもおかしいでしょ。なんで貴方が撃とうとしてるんですか。
「いつ俺がお前に撃たせるって言ったん。コイツ年代モンでそこそこの御値段がするんやで？壊されたらたまったもんじゃないし……」
何それ……そんなの理不尽じゃない！
悔しくて睨みつけるも志麻さんは嘲笑うだけで、私に置かれた態勢は変わらないままだった。
(……志麻さんは、魔物なんだ)
グサリと突きつけられた証拠に胸を痛める暇もなく、志麻さんの催促する声が聞こえて、足にまた硬い感触がした。
「まずは一発目ェ」
銃の扱いに馴れた人差し指がレバーに掛かる。それと同時に再度押し寄せてきた波のような恐怖感に目を瞑った。
◈◈◈◈
カチッ＿＿＿＿
気の抜けたような不発音が部屋に響く。志麻さんのくぐもった笑い声が頭上から聞こえて、矢ゆっくり目を開けた。
(くう、だん……)
実弾の餌食にならなかった事にホッとして、体の力が抜けて、ツーっと汗が流れた。まだ心臓がバクバクしていて、息が苦しい。
「あれ、もうギブ？」なんて彼の挑発を無視して、気持ちを落ち着けようと必死に呼吸を整えていた。
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ユン(プロフ) - LiLi Kaさん» コメントありがとうございます！拘っていた所だったので、気づいていただけて、とても嬉しいです！！ LiLi Kaさんの仰る通り、濃いめの青にしてみました！！ (2020年6月16日 0時) (
レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - 惨めのところ色違う？濃い青みたいに見える…もしわざとなら主人様のセンス光ってる！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - tamaさん» コメント、応援ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！！よかったら、主人公ちゃんと4人の行方を見守ってあげてください！笑 (2020年6月9日 10時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
tama(プロフ) - この作品、とても好きです！応援してます！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: 38d6d4018c (このIDを非表示/違反報告)
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