＊ ページ17
廉side
体温計が鳴ったので外してみると
廉「うわ、マジか…」
【38.6℃】の文字にぎょっとした。
こんな中来てくれて、しかもお昼まで作ろうと
してくれてたんや…
廉「しんどいな。冷えピタとお薬だけ頑張れる？」
「…ん、いいよ」
Aは冷えピタと、お薬が大嫌い。
やから、毎回貼るのと飲ませるのが大変。
やけど今日は意外とすんなり行けた方。
けど後で泣いちゃうんやろな。
なんて思いながらAの気が変わらんうちに
体を起こして家にあった風邪薬を飲ませて…
廉「よく頑張った、一旦横なろっか」
「ん…」
Aを寝かせて、前髪をかき分けて…
廉「ヒヤッとすんで〜」
「んっ…」
俺が声を掛ければぎゅっと目を
瞑って襲ってくる冷たさに耐えてる様子。
なんかその仕草とか顔が
不謹慎やけど可愛いなって思ってしまった。
それからAのお腹のあたりをトントンしてると
「すぅっ…すぅっ」
すぐに眠ってしまったA。
廉「ごめんな…」
寝顔を見て、ポツリと呟いた。
朝来た時点で顔赤かったんは、熱があったんや。
その時に気づいてやれてば
倒れさせへんかったし、怪我させへんかったんに。
ホンマ、彼氏失格や。
「何があっても、守る」そうあの日誓ったやんか。
なのに結局俺は、大好きな子すらも
守れてへん
廉「はぁ…」
思わずため息が出る。
Aに昔言われたんにな。
『ため息ついてたら、幸運が逃げちゃうんだって！だから、廉。笑って！』って。
けど、やっぱりため息は出てまうよ。
気づけなかったんやもん。
廉「とりあえず、おかゆ。作るか」
ずっとこうしてるわけにもいかん。
気づいてあげれなかった分、今度はしっかり看病して
熱下げて怪我、治してあげなあかんな。
そう自分に言い聞かせて
Aにかかってた布団が少しずれとったから
直してあげて、おかゆを作る為に部屋を出て
キッチンに向かった。
とはいえ、料理が全くと言っていいほど
出来ひん俺。
廉「ここは、ググるしかないな」
スマホを取り出して
【おかゆ 簡単】と検索欄に打ち込んで検索を掛ける。
するとばーっとおかゆ料理が出てきて
その中で簡単そうなのを見つけて、開いて…
廉「よしっ！」
気合いを入れて、おかゆ作りを始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - しおりさん» 返信遅くなってしまいすいません汗そうなんですね、教えてくださってありがとうございます(^^)直しておきます (2020年10月14日 7時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 黒瀬優花さん» あ！最近はこんちゃーじゃなくてこんちはが多いです！すみません。こんちゃー永瀬ですは少し前まで。最近はこんちは永瀬ですです！ (2020年10月13日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ヒヨリさん» そう言っていただけで嬉しいです(^^)こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました。また良かったらリクエストお待ちしてます笑 (2020年10月13日 20時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - あーかっこいいです！リクエスト書いてくださってありがとうございます(´∇｀)キュン死しそうです笑 (2020年10月13日 19時) (レス) id: 2b558b8286 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - しおりさん» そうなんですね。教えてくださりありがとうございます。次書く時に取り入れてみます(^^) (2020年10月13日 7時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2020年9月27日 21時
