《65》 ページ17
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中村「……でさ、松倉また美咲に怒られてんの笑」
『ふふ、でも楽しそうだね笑』
中村「楽しいよ、めーちゃくちゃ楽しい！
松倉の惚気にはそろそろ飽きてきたけど笑」
何だかんだ仲の良い美咲達の話を聞きながら、そろそろ1杯目のジョッキが空になろうとしていた。
肝心な事はまだ結局話せないまま
というか、この雰囲気では話しづらくて…
各々注文した2杯目が届いた時、うみくんが口を開いた。
中村「…そういえば、さっきちゃかと会ったんだけどさ
ちょっと顔色悪かった気がすんだよなー」
その言葉に、え！？って驚き。
自分の事ばかりで、海斗くんのそんな様子にも気付かなかった。
大丈夫…かな……
中村「……そんなに心配？」
『え…？』
中村「不安そうな顔してるから」
『そんな事は…』
ない、なんて言い切れなくて。
中村「そんな困った顔されたらこっちが不安になんじゃん」
そう言いながら、うみくんはスマホを操作し始め、そのまま耳に当てた。
微かに聞こえるコール音が数回鳴り続ける。
中村「んー…、だめだ、出ねー
マジで大丈夫かよ、あいつ」
私はうみくんよりも近くに居た筈なのに。
ここ数日、まともに顔を見れていなかった事に気付いた。
中村「もー、そんな顔すんなって
後で一緒にちゃかの家行ってみよ」
『うん…』
中村「じゃあこれ飲んだら出よっか、」
.
結局、海斗くんと連絡は取れないまま。
見慣れた駅からの道をうみくんと並んで歩く。
中村「Aちゃんさー、何か俺に言いたい事あるっしょ？」
『え、……何で？』
中村「まぁ…何となく？笑
Aちゃんから誘ってくれたって事は何かあんのかな、って」
少しの沈黙が流れる。
歩きながらする様な話じゃなくて
その場で立ち止まり、あのね、と言葉を紡ぐ。
中村「待って待って、！
今の無し！やっぱ後で聞く、」
その言葉に拍子抜けしてしまい、"うん"と言葉を返すしか無かった。
気付けばマンションの前で、エントランスを抜けエレベーターに乗り込み5階のボタンを押す。
中村「何か慣れてんね、」
『そんな事ないよ？この前お邪魔しただけで…』
音と共に扉が開き、先に降りたうみくんが片手で扉を押さえてくれる。
『ありがとう、』
中村「まぁ俺は紳士だからね、笑」
その言葉に二人で笑い合い、海斗くんの部屋へと向かった。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
