《39》 ページ40
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「『かんぱーい！』」
美咲「あー、おいしー！」
二人揃ってジョッキ片手に枝豆は完全におじさんの仕事終わり。
でも話す内容は完全に女子トーク。
美咲「………というわけなのです。
今が幸せなのは、ちゃかさんのお陰。」
早速美咲の聴取を終え、まさかの海斗くんが二人の仲を取り持っていたとは…
やっぱ良い人だなー。
美咲「それでAの方は！？お昼の続き！」
『んー………』
どこから話せば良いのか…。
美咲になら相談も兼ねて良いかな、そう思い、色々な出来事を最初から話した。
うみくんに気持ちを伝えてもらった事。
二人で遊びに行ったり、呑みに行ったりもする事。
返事は保留中になってる事、……これはうみくんの希望だけど。
美咲「まぁ中村の事は大体予想通りだった…
まさかそんな早く言ってるとは思ってなかったけど笑
……それで、ちゃかさんは？どうして名前で呼び始めたの？」
『…実は同じマンションでね』
美咲「何その運命みたいなやつ！」
きゃー、なんて一人で盛り上がる美咲を横目に話を続けた。
仕事を手伝ってもらった事。
呑みに行った後、部屋まで送ってもらってコーヒーをご馳走した事。
『仕事を頑張りたいって気持ちは今でも変わらないの
だけど、うみくんを意識してるのも事実で、海斗くんを意識してるのも事実なの…
自分の気持ちの整理、というか…色々わからなくて…』
話を聞いていた美咲はうーん…と少し考えた後、ゆっくりと話し始めた。
美咲「Aの気持ちは何となくわかるよ
中村はめっちゃ良い奴だし、そんな関わりないけどちゃかさんも良い人だし。
告白されたら嫌でも意識するし、
仕事で困ってたりとかで自分の事気に掛けてくれたら嬉しいよね」
それまで真剣に話してたのに、
"何しろ二人共ビジュアルSランクだし！"なんて笑いながら言われたらこっちも釣られて笑顔になる。
『何か美咲に話したらちょっと楽になったかも』
美咲「ほんと！？それは良かった！
人を好きになるのにきっかけはいくらでもあるし、いつ来るかもわからない！
いっぱい悩んで自分の納得いく答えを出してね？」
でもちゃんと報告してね、そう付け加えられた。
『うん、ありがとう！』
美咲「……あ、ねぇ！良い事思い付いた！
せっかくだし三人呼んで二次会しない！？」
『えっ！？』
私の返答を待たず、美咲はスマホを操作し始めた。
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作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
