59回表 ページ19
練習中ブルペンで教員三人衆を見掛けたのでそちらに寄ってくとズドンッと地響きのようなものが響き渡った
「北海道苫小牧中学出身、降谷暁…うちに来る為わざわざ一般入試で入学してきました」
「ちなみに今年の一年で唯一遠投120mを記録してますよっと」
「あら成宮さん」
「ひゃ、120m！？そんな子が一般入試で！？これがあるから野球は面白い！」
監督の横からヒョイッと顔を出すと高島先生にクスリと笑われた
なんでも彼女は私と監督のアンバランスさが好みなんだとか
「あれじゃ満足に投げさせてやれんね、私が受けるわ」
「…少しだけだぞ」
「はーい、東条ー！レガース付けるの手伝って！」
「は、はい！」
「降谷は私が受けるから君は他の人の受けたげて」
「は、はい」
東条は慣れた手つきで私にレガースを付けてくれる
通りかかっただけだったけど役得役得
監督が高島先生に何か言ってるが、多分紅白戦の事だろう、うーん楽しみ
「ほら降谷、好きなだけ投げな〜」
「また、先輩が受けてくれるんですか」
「正捕手じゃなくて悪いね」
「この間は手、大丈夫でしたか？」
変な質問を投げかけてくる後輩に首を傾げる
その目線が私のミットに行っていることに気が付き「あぁ」と納得する
「いらん心配してんじゃないよ、私を誰だと思ってんだ」
「…？成宮、先輩…女の、人？」
「あ、いや、うん、そういう意味じゃなくて…ほらさっさと投げる、私この後予定詰まってるから」
多分彼は女子という私の性別を加味した上で先程の心配を口に出したのだろう
そら一年にしろ男子が尻もちを着いて怯える程の威力を持った豪速球、しかもめちゃくちゃ浮く
一度受けたから分かるが、初見でこれじゃそこらの捕手には到底取れないだろう
ま、そこらの捕手、ならね
「女子日本代表の正捕手に受けてもらえる男子なんてここでしか味わえないよ」
「！」
ニヤリと笑った私の言葉で彼は目を見開いて固まった
なるほど私の存在を東条から"すごい"としか聞いていないのだから何が凄いのか、までは知らないわけだ
私が構えたのと同時にブルペンの隙間からこちらを見ていた沢村が大量のタイヤを引き摺って走っていったのが見えた、そういやアイツまだ走らされてんのか…てかタイヤ三つも繋いでなかったか？ウケる
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます！ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます！！でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です！自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 18時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります！無理しない程度に更新頑張って下さい！楽しみに続きまってます！ (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2022年9月25日 14時
