突然の頼まれ事。 ページ4
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私は目立ちたくなかった。
とにかく、平穏な高校生活を過ごしたかった。
だから部活にも入らず、まあ適度な人数の友達を作って、
普通の女子高生として、スクールライフを謳歌していた。
そんな均衡が崩れたのが、1年の秋。
当時同じクラスだった銀島くんに、突然頭を下げられたところから始まった。
「え、え…?銀島くん、何してん…」
「白瀬さん、部活入っとらんだよな?」
「うん、せやけど…」
「ならバレー部のマネージャーやってくれん?今募集しとって…」
どうやら先輩達が夏の大会が終わった後にみんな辞めてしまって、
1年生でドリンクとか雑務を回しているけどそれでは練習したいのにできない。
だから、マネージャーを入れたらどうか、という話になったらしい。
…ここまで聞いたら素直な女子は『じゃあやろうかな…?』って言うんだけど、
私はあいにく素直じゃない。もちろん返事はノーだった。
「悪いけど、無理かな」
「理由聞いてもええ?」
「私バレー興味なくて、銀島くんバレー部なん今初めて知ったくらいやし。
あと、ホンマにルール分からへんし」
まあ1番の理由は平穏な高校生活を過ごしたいだけなんだけど。
「え、双子も知らんの?」
「あ〜…双子自体は騒がしいから知っとるけど、バレー部なんは知らんかった」
「そうか…なら見学来てみるんはどうや?」
「銀島くん諦め悪いなあ…まあ見学くらいならええけど」
ホンマに?ありがとう!と銀島くんは素敵な笑顔を見せてくれた。
かわいいな…←
そして放課後、私は銀島くんに連行されて(言い方)
バレー部が活動している体育館に連れてこられた。
「…君が、白瀬さんか?」
「ハイ」
「俺は主将の北や。おおきにな。1年生にも練習させたいと思っとってん。」
「あ、いや、見学なんでまだマネージャーやるって決まったわけじゃ…」
「そうか、でもみんなええ奴やから、俺はここ居場所にしてもらえたらええなぁ思うとるよ」
にこりと笑う北さんにキュンとした。
かわいいな…←
すると、ドスドスともの凄い音が近づいてきて、
乱暴にドアが開いた。
覗いた、2つの顔。
「マネージャー!?」
「いやまだ決まってな、」
「名前は!?クラスは!?」
「え、1年3組、白瀬 (人1)…」
「「よろしくな!!」」
「話聞かへんなコイツら…」
これが、私と双子の出会いだった。
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亀さん - 完結おめでとうございます!治最高…………次回作も読ませていただきます! (2020年4月2日 10時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - やまうみ。さん» コメントありがとうございます!初期からのファン…!嬉しいです、私の作品読んでくださってありがとうございます(^ ^) なるほど…おじいさまの名言、必ずやどこかで使わせていただきます!もう少しで完成するので待っててくださいね〜(^ν^) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます!ドSの治による荒治療はいかかでしたか?(^ ^) それはまずい!もう一度宮治の荒治療を受けることをお勧めします(無限ループ)← 死なないで〜…次回作もぜひ読んでくださいね! (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ルナ・エイヴェルさん» コメントありがとうございます!過呼吸ぎみですけど大丈夫ですかッ(*_*) 結婚します(真顔)← ぜひぜひひっそりとニヤニヤ、キュンキュンしながら読んでください〜(^^) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!いえいえ!そう言ってもらえるだけで明日を生きる活力になるので大丈夫です← ぜひぜひ、次回作もよろしくお願いします〜(^^) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるか | 作成日時:2020年3月22日 23時