楽しみにしてる。 ページ41
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「ツムサム、この3つの中だったらどれがいいと思う？」
「ツムサム言うなや…んーどれもええけどなあ、俺はこれかな」
「サム分かっとらんなあ…(人1)に似合う色いうたら絶対こっちやろ！」
「はあ？これ派手すぎるやろ。絶対こっちや！」
合宿から3日後の部活。
蒸し暑いのに、相変わらず双子は些細なことですぐ喧嘩はじめて、もう本当喧しい。
…今のは私のせいだけどね。
手元の携帯に視線を落とす。
そこには、3着の浴衣の画像。
昨日見に行って、かわいい浴衣達の中から3着、厳選。
どれがいいか男子目線で選んでもらおうと思ったのだ。
そもそもの事の発端は、合宿が終わった日の夜。
侑から電話かかってきて、明後日に稲荷神社で行われる祭りに誘われたのだった。
去年も部活のメンバーで行ったし、今年も行くのかあ。と思って、行く、と返事した。
その後に、『俺ら途中ではけるから、あと角名と2人で周ってそんとき告れや』と付け足されたけど。
そういえばシチュは任せろ！とか言ってたなあ…
どや？ええやろ！と電話の向こうで喜ぶ侑に、うんそうだね…しか言えなかった。
『とびっきり可愛くしてくるんやで』
それを言われて、そう言えば去年は浴衣着ずにいったな、今年は浴衣着ようかな。
そう思って、浴衣探しに出かけた。
冒頭に戻る。
「てか角名に聞けやホンマ…」
「だって倫太郎に聞いたらどれも似合わないって言いそうで行く前からメンタルやられそうだもん〜〜」
「へえ。ずいぶんネガティブだね」
「ぎゃあ！？」
突然、さっきまで遠くで銀島くんと話してた倫太郎が背後から現れた。
それはそれは驚いてしまって手から携帯が滑り落ちて鈍い音を立てた。
慌てて確認したら携帯は無事だった。なんてお強いんだろうか…！←
「最近私の背後にいすぎ！怖いんだけど！」
「いや普通に声かけただけじゃん」
「違うってば、あのね！」
「…これがいい」
私の話を遮って倫太郎が指さしたのは、
携帯にうつっていた、藍色の浴衣。
双子が3着のうち、唯一選ばなかったもの。
「明後日の祭り、これがいい」
「え、あ、うん…？」
「楽しみにしてる」
倫太郎はいつもみたいに、ニィ。と笑って、
まるでそれだけ言いにきたみたいに、また銀島くんのところに戻って行った。
楽しみにしてる、だって。
「(とびっきり、可愛くしなくちゃ)」
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
