チューペットとバニラアイス。 ページ31
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「…食堂？」
「うん、ここにね……あった、はいこれ」
「え、これ、お前…」
「夕食前に突然思い出して近く買いに行ったんだ。売ってて良かったよ…ずっと約束したのに忘れてたから」
倫太郎に手渡したのは、チューペット。
凍ってて折れにくいから、キッチンバサミで無理矢理切って倫太郎に手渡す。
「え、まさかお前も食べるの？」
「まさか！私はバニラアイスが好きだからそっち食べるよ」」
「…どういう風の吹き回し？」
「え？手伝ってくれたからお礼だけど？あ、これ内緒だからね？みんなにアイスあるって教えないでね？」
「…分かった」
冷凍庫から棒タイプのバニラアイスを出して袋を取る。
倫太郎は両手にチューペット持って固まったまま。
手、冷たくならないのかな…
「ラップして入れとく？」
「いや、食べる」
「じゃあ洗濯場戻って食べよ」
「ん」
ペタペタと廊下を歩く音が響く。
互いに無言だけど、全然居心地悪くなんてなかった。
「え、あと15分かあ。早いね」
「んー」
「倫太郎、まだ溶けないのソレ」
「もーちょいかな」
ツゥ、と倫太郎の首を汗が伝う。
涼しい場所とはいえ夏真っ盛りだ。かろうじて扇風機は回っているが。
私は寒がりだけど倫太郎は違う。
「あー俺もバニラ食べたくなってきた」
「まだあるから自分で取ってきなよ」
「いい」
「はあ？あ、ちょ、」
咄嗟にアイスを持つ手首を掴まれ、グッと倫太郎の口に近づき、
パクリ。一口、食べられてしまった。
「うまっ、ありがとー」
「な、なんて、ことを…」
「安心して。超小さい一口だからホラ」
「そういう問題じゃなくて、」
ドクン、ドクン。
アイスを持つ私の手も汗ばんできた。
だって、これって、私が食べたら、間接、キ
「(人1)？早く食べないと溶けてきてる」
「あ、」
「あーホラ、垂れてきてんじゃん」
私の手首を溶けたバニラアイスが通っていく。
早く食べないと、でも、
「…間接キスになるの気にしてるんだ」
「！」
「お前ってつくづくウブだよね」
心配になるよ。
倫太郎は薄く笑って、
もう一度、アイスを持つ私の手首を掴んだ。
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
