幼なじみと双子の視線。 ページ29
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無造作に乾かした髪をお団子に結えて、
荷物を持って浴場を出る。
ん。あの背の高い4人は。
「倫太郎達じゃん」
「ゲッ…」
「あれ、みんなもお風呂上がり？」
「ま、まあそんなとこや」
「？」
じい、と穴が開くほど見つめてくる、銀島くん以外の3人。
え、なに。
治と倫太郎は特にうなじあたり、
侑に至っては全身を舐め回すように見つめてきた。
怖すぎるんですけど。
「銀島くん、なにこれ」
「…まあ色々あったんや。気いつけやお前」
「いや本当意味わかんないんだけど？ねえ誰か喋りなよ無言で見てくんな！」
「……」
ダメだ。言葉すら通じない。
急にデッサンとか始めないよね？私デッサンのモデルなったわけじゃないよね？
「(人1)…」
「な、なに…」
「お前女やったんやな…」
「元々女なんだけど…」
練習しすぎで頭おかしくなった？
いや、さっきまで普通だったからそれはないか…
「お、みんな揃とるやん！」
「あ、赤木さん」
「なんか向こうに卓球台あるんやけどお前らもやらんか？」
「え、去年はなかったのに…」
「俺らも分からんけど、信介もやる気やねん。なんか物賭けて勝負しよって」
どうする？って赤木さんが声をかけたら、
今まで硬直してた双子と倫太郎が動き出した。
「それって人でもアリですかぁ？」
「さあ、アリなんちゃう…？」
「参加しまーす」
「俺もや！」
「(人1)は？」
「私は…」
チラッと時計を見る。
もう少しで40分。
「用事済ませてから後で向かいます」
「分かった、なら先に行っとるで〜」
「(人1)、見ときや俺の超絶スマッシュ！」
「はいはい後で見るから北さんに負けないでね〜」
私は5人に背を向けて反対方向へ歩き出す。
うーん。さっきの3人の視線は何だったんだろう。すごく凝視されて恥ずかしかったなあ。
洗濯場に着いて、ドアノブを握った時。
ぐい、と袖が引っ張られた。
「あれ、倫太郎。卓球しに行ったんじゃないの？」
「手伝おうかと思って」
「え、手伝うって、」
「洗濯干しに行くんだろ」
私は言葉を失った。
あの、あの意地悪な、いつもネチネチ嫌味しか言ってこない倫太郎が、
私を手伝うって言った…！
明日嵐になりませんように。
私は小さく『ありがとう…？』と言ってドアを開けた。
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
