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潔は、蜂楽が先にシャワールームへ姿を消したにも関わらず、追いかけずにAの手を握り返している。

『潔くん…』

潔「悪い、余計なこと言ったよな…」

『凪くんから聞いたの?』

ピクッとした潔の肩の震えが、Aの問いの答えだ。

潔「いやっ、アイツも言いふらしてるとかじゃねえよ?俺しか知らないだろうし…!」

『そっか』

少しの沈黙が流れ、繋がれたままの手をどちらから離そうかお互いに探っていた。

潔「お、俺もシャワー浴びてこようかなあ〜」

潔はこの雰囲気が気まずくなり、そっと手を離そうとすると
Aからぎゅっとその手を握られた。

『軽蔑した…?』

潔「え…?」

『私のこと、軽い女だと思った?
よくよく考えたら、どんなに仲良しの子でも異性と2人で寝るなんて…駄目だよね…』

潔はまだ凪から詳しい話は聞いていなかったので、
そのAの言葉でなんとなく状況を把握した。

『お互いもう色々興味もある歳だし、その場の雰囲気で凪くんも……そんな雰囲気にしちゃったのはきっと私のせいだし本当に申し訳ない…』

潔「……Aって、みんなのことよく見てるし、よくわかってるけど、
…自分に向けられてる好意には鈍感なの?」

『…自分に向けられてる感情は、
読み取ろうとしてもやっぱり私情が左右させるから確信が持てない…
もしかしてこれって私の弱点なのかな』

潔「弱点っていうか…それ聞いたら確かにそうだわなってすげー納得する。ていうかそれくらいでいてくれないと、ただの自信家に見えてちょっと絡みづらいな」

潔はAの言葉に納得し、頷いてから
Aに言った。

潔「お前はメンタルケアとしてここにいるかもしれないけど、それ以前に一人の女の子なんだから、何もかも受け入れなきゃいけないわけじゃない。それだけは忘れんなよ」

『ありがとう潔くん。大丈夫、もちろんそれはわかってるよ』

潔「…てことは凪からのは嫌じゃなくて受け入れたのか…(小声)……っうお!」

潔が独り言でぽつりと言うと同時に、Aは潔の手を引っ張り抱きついた。

『潔くんがいなきゃ、私はきっと駄目になる。』

いつもわかってはいてもいつか踏み外すかもしれない。そうなる前にいつも正してくれるのは潔だ。

潔「……俺も、Aちゃんがいないと、とっくに駄目になってた」

潔はAを抱きしめ返し、そっと頭にキスを落とした。

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pink(プロフ) - 凪咲さん» ありがとうございます!冴ちゃん短編集の方でたくさん登場させる予定です♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
pink(プロフ) - 優希さん» 冴ちゃんめっちゃくちゃ好きなので短編集の方でめちゃくちゃ登場すると思います…!♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
凪咲 - めっちゃよかったです!!ありがとうございます!!今度は是非冴ちゃん書いてください!!待ってます! (12月25日 12時) (レス) @page40 id: d21e2e85d6 (このIDを非表示/違反報告)
優希 - 凛ちゃんのサイドストーリーご馳走様です♥️糸師兄弟推しなんで、キュンです🙌冴ちゃんバージョンも読んでみたいです♥️ (12月23日 15時) (レス) @page40 id: b7884666f3 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - pinkさん» えっと何それ最高か、、、❓👼🏻更新された瞬間見に行きます😭🔥無理はせず!応援しております👼🏻🩶 (12月14日 10時) (レス) id: f1a0f71f2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pink | 作成日時:2024年12月1日 0時

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