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『もっとピリピリしてるかと思ってたよ』

氷織「ピリピリはしとるよ〜
一応ベンチに入るんやし、出番があるなら自分が!ってみんな思うとるしね」

『そうだよねえ…』

氷織「まあ、勝つために切り捨てられる才能もあるって言われたし…そこはポジティブに考えてやらんとね」

氷織はニコッと笑い、七星と共に再び練習に戻っていった。

『勝つために切り捨てらる才能かー』

絵心の言った言葉をぽつりと呟き、
ふと目線を向けた先には…

玲王「?なんだよA、そんな見て」

『自惚れないでくださーい』

玲王「なんだそれw」

玲王や馬狼…時光など
ここにいるメンバーはまさに、今回捨てられた才能。

馬狼「オイ」

『うおぉ…馬狼くん』

馬狼「テメェ、俺のこと可哀想みたいな目で見たらブッ飛ばすぞ」

『見てないよも〜』

馬狼「チッ…潔にお嬢に…特にクサオの奴に負けてたまるか!」

馬狼はAが手に持っていたドリンクを奪い、一気に飲み干してまたコートへ戻っていく。

玲王「おい、大丈夫か?」

『大丈夫、何も言われてないよ』

玲王「そっか」

玲王はAからタオルを受け取ろうとし、そのままタオルごとAの手を握った。

『! 玲王くん…?』

玲王「…スタメンにさえ選ばれることができなくて…情けねえ姿見せちまってるけど。
まだこれから絶対化けてやるから、見ててくれ」

『もちろんだよ』

玲王「でさ……凪となんかあった?」

『え!?』

玲王「なんかアイツ今日チラッと見たときいつもと違う感じがした」

『いや……っていうかすごいね、私から見たら何が違うのか』

玲王「さすがのお前でもわかんねーか!まあ、俺と凪は高校から一緒だからな。ずっと凪をサッカーさせるために追いかけて連れ回してずっと見てきたから…
…あの頃は凪を世界一にしてやろうと思ってたけど、こうして上にいくアイツを見ると……実際に感じるのは想像してた感情と違うな」

『玲王くんにとって凪くんは特別なんだね。
でもそれは凪くんにとってもそうだと思うよ』

玲王「いやでもアイツはもう…」

『二次選考の時は玲王くんが勝ち上がってきてるか気にしてたし、三次でも玲王くんが自分のチームを選んでくれたことに目輝かせてたし』

玲王「そうなのか…?…そっか…
……でも、お前には勝てないかもな!」

『私?』

玲王「俺はお前に勝てない。ついでに凪もお前に勝てねえな」

そう言って玲王は、タオルの中からAの手を出し、そっと手の甲にキスをした。

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pink(プロフ) - 凪咲さん» ありがとうございます!冴ちゃん短編集の方でたくさん登場させる予定です♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
pink(プロフ) - 優希さん» 冴ちゃんめっちゃくちゃ好きなので短編集の方でめちゃくちゃ登場すると思います…!♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
凪咲 - めっちゃよかったです!!ありがとうございます!!今度は是非冴ちゃん書いてください!!待ってます! (12月25日 12時) (レス) @page40 id: d21e2e85d6 (このIDを非表示/違反報告)
優希 - 凛ちゃんのサイドストーリーご馳走様です♥️糸師兄弟推しなんで、キュンです🙌冴ちゃんバージョンも読んでみたいです♥️ (12月23日 15時) (レス) @page40 id: b7884666f3 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - pinkさん» えっと何それ最高か、、、❓👼🏻更新された瞬間見に行きます😭🔥無理はせず!応援しております👼🏻🩶 (12月14日 10時) (レス) id: f1a0f71f2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pink | 作成日時:2024年12月1日 0時

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