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冴「なるほど…」
冴はAの説明を一通り聞き満足したらしい。
Aは手をつけられずにいた美味しそうな料理をやっと口に運んだ。
『!おいひぃ〜〜なにこれ!めっちゃおいしい!幸せ〜』
ほっぺた落ちそう〜と頬に手を当てて味わうAの様子を、冴はじーっと見つめた。
冴「…なるほどな、お前そう言う感じか」
『え!!!』
冴に見られていたことにも、冴の謎の発言に対しても
え!と言う言葉が漏れた。
冴「お前がブルーロック内のメンタル支えてる意味がわかった」
『えっと…?確かに凛ちゃんとは仲良くさせていただいてます…?』
冴「"凛ちゃん"って奴がいんのか」
『あなたの弟です変な呼び方してごめんなさい』
冴はきょとん…としてからフッと少し笑った。
冴「"凛ちゃん"ね…」
『……もしかして冴ちゃんとお呼びするべきでしょうか?』
冴「なんでそうなんだよ」
冴は少し楽しそうに笑ってから、Aに言った。
冴「"冴"でいい」
『じゃあ…冴くんで!私歳下なので』
冴「ふーん…凛と同じ?」
『いえ、2人の間です』
冴「そうか」
冴はポケットからスマホを取り出し、なにやら画面を触ってからスッとAの方へ差し出した。
冴「連絡先教えてくれ」
『私のなんか必要ですか?』
冴「必要。あと敬語いらねえ」
Aは言われたとおり冴と連絡先を交換した。
冴「Aがいれば、楽しいだろな。ブルーロックも」
『いつでも来て大丈夫だよ』
冴「行かねーよ」
『凛ちゃんほど口は悪くないな…』
冴「あいつどんな暴言吐いてんだよ…ったく」
Aと冴はしばらく話してからお店を出た。
支払いは冴が持ち、冴は周りの目に入らないよう深く帽子を被った。
冴「A、手」
人が多いため、冴は逸れぬよう、右手でAの左手を取った。
冴「タクシー乗れるところまで手借りとくぞ」
歩きながらAはじっと繋がれた手を見つめた。
『冴くん手繋ぎやすいね』
冴「身長差がいい感じなんじゃねえか」
『おー、じゃあ私と冴くん相性いいんだ〜♪』
にこにこ笑いながら言うAの顔を見て、冴は少し頬を緩ませた。
冴「お前かわいいな。そんなこと言われたことねえ」
冴はすっかりAのことが気に入り、
無意識にタクシー内でも手を繋いだままでそのまま帰ってきた2人を見た日本代表メンバー達が目を丸くして驚いていた。

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pink(プロフ) - 凪咲さん» ありがとうございます!冴ちゃん短編集の方でたくさん登場させる予定です♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
pink(プロフ) - 優希さん» 冴ちゃんめっちゃくちゃ好きなので短編集の方でめちゃくちゃ登場すると思います…!♡ (12月27日 8時) (レス) id: 9490a78089 (このIDを非表示/違反報告)
凪咲 - めっちゃよかったです!!ありがとうございます!!今度は是非冴ちゃん書いてください!!待ってます! (12月25日 12時) (レス) @page40 id: d21e2e85d6 (このIDを非表示/違反報告)
優希 - 凛ちゃんのサイドストーリーご馳走様です♥️糸師兄弟推しなんで、キュンです🙌冴ちゃんバージョンも読んでみたいです♥️ (12月23日 15時) (レス) @page40 id: b7884666f3 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - pinkさん» えっと何それ最高か、、、❓👼🏻更新された瞬間見に行きます😭🔥無理はせず!応援しております👼🏻🩶 (12月14日 10時) (レス) id: f1a0f71f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pink | 作成日時:2024年12月1日 0時