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大将という言葉を噛み締める信長に、みんなも口々に呼びかける。
「しゃあー！！！やるでー！！！！」
士気が高まる教室に、武田くんが背を向けた。
「どこへ行く？」
「俺は俺のやり方を貫く」
「武田…」
武田くん。
武田くんは、旗印戦とは別で、徳川くんと決着をつけようとしているのかもしれない。
「大将…」
黒田くんが面白そうに信長を見た。
『信長、』
「そうだな！改めて、よろしく頼むぞうつけども！」
大丈夫だよ、の気持ちを込めて信長の膝を叩く。
立ち上がった信長は、みんなを見回した。
『うつけね』
「「「おう！！！」」」
「うつけなりに頑張る！うん！…いや、うつけはおかしいやろお前」
秀吉くんにしっかり突っ込まれた信長は、楽しそうに例の顔を作った。
「その顔好っきゃな自分」
─────────────────────────
以前にも増して結束力の強まった特進クラス。
信長についたみんなが徳川くんのポイントを上回るのもすぐだった。
「っしゃあーこれで俺たち家康のポイント超えたぞ」
嬉しそうにポイントを貼り替える榊原くん。
「問題はこれからだ」
「やつがどう動くのか」
伊達くんと上杉くんの言葉に応じるように、徳川くんたちが教室にやってきた。
「いきなり動いた」
ゆっくりと近づいてくる徳川くん。
「「「「家康…！」」」」
家康くんはみんなを見回した。
「いい顔だ！自身に満ちた」
「「「「ああ！？」」」」
「想像以上だ。お前らの結束がここまで固いとは。褒めて遣わす」
一瞬微笑んだ徳川くんは、信長に向かって手を振り上げた。
『っ、ちょっと！』
信長はびくともしない。
徳川くんも徳川くんで、信長の襟元に触れただけだった。
「大将が襟元を乱しては、示しがつかんだろう」
それだけ言うと、徳川くんはみんなの方を向いた。
「家康…！」
わざわざみんなに隙間を開けさせて、堂々と教室を去っていった。
『信長？』
徳川くんが執拗に信長の襟元を触っていたのが気になって、本当に大丈夫なのかと信長を覗き込む。
そのとき、黒いものがキラリと光った。
─────────────────────────
「A、帰るぞ」
『…うん！』
今までみたいにまた一緒に帰れるようになった事実に胸が高鳴る。
今日もどこかに寄るつもりらしく、七輪の入った鞄を背負っている。
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
