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「黙れうつけども！！！」
大声に顔を上げると、机に登った信長がみんなを見下ろしていた。
「Aとみやびは、クラスを一つにまとめるために、策を打った。クラスのために、つきたくもない嘘をついた。俺を含めて、この中に、皆のためを思って動いた奴は一人でもいるか！？Aとみやび、二人だけだ！！！！…それを責める権利が貴様らのどこにある？頭を冷やせ」
『信長、』
信長の言葉に、私まで耐えていた涙が溢れそうだった。
だって、みんな背高いしいっぱいの男の人に詰められたらそれだけで怖いよ…
みんなは私たちから離れて、それぞれ教室を出ていった。
「A、みやび。貴様らを見て、少しだけ近づけた気がする。和の心に」
「信長くん…」
席に戻ると、私のアイスは袋から出されないままドロドロに溶けていた。
信長はさっき投げたアイスの棒を拾うと、私の手首を引いた。
「A、」
『何、どこ行くの』
連れてこられた先は、広めの屋外スペース。
「ぐぁっ！」
急にうめき声が聴こえて、信長の後ろから声の方を見ると、徳川くんの足元に今川くんが転がっていた。
近くに明智くんも立っている。
『今川くん、』
信長がポケットからアイスの棒を取り出して徳川くんに投げた。
すると、棒は綺麗な弧を描いて徳川くんの後頭部に命中した。
徳川くんが棒を拾ってこちらを振り向く。
「信長」
「影でコソコソ裏切り者仕込んで、貴様、まるでドブネズミだなぁ」
なんだか信長は楽しそうだ。
悪戯を見つけたときのような顔をしている。
「おいゴミ、何か勘違いしてないか？裏切り者は、俺が仕込んだわけじゃない。全員が！それぞれ持ちかけてきたんだ」
徳川くんは立ち上がった今川くんの肩を掴んで引き寄せた。
「全員…今川だけじゃないのか」
「誰が一人と言った？裏切り者は、今川以外にもいる！」
『あっ、ちょ！』
徳川くんはイラついたようにまた今川くんを押した。
今度は明智くんの肩を掴む。
「明智だけじゃないんだよ、この家康に心を動かされているのは」
『そんな…』
あのとき教室で行動したのが偶然今川くんだっただけで、今川くんに助けられた人が他にもいたってこと？
「信長、急がねえと、この俺様につく人間はますます増えるぞ？何せ俺は、ゴミどもの道を照らす太陽だからなぁ」
徳川くんが棒を捨てながらこちらに近づいてきた。
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
