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口を開いたのは伊達くんだった。
「今まで通り、PBB作戦を、」
「やるわけねえだろ！！裏切り者混じってんだぞ！？」
「そう言う君が裏切り者だったりしてな」
激昂する本多くんを疑っているらしい伊達くん。
「何言ってんだよ！？俺が井伊やるわけねえだろ！！」
「日下部、こいつを占え」
「え？占い？」
そういえば、前にみやちゃん教室で占いやってたな…。
でもあれって確か、本見ながらやってたよね？
しかもあの日一日しかみやちゃんが占ってるところ見てないし。
「裏切り者かどうかな」
「伊達…！」
「争ってる場合か」
「おい黒田、そう言うお前も怪しいんだよ！」
「お前が裏切り者だって可能性も大いにあるけどな」
「てめえみてえなくせ者がな、一番怪しいんだよ！ていうかな、お前ら全員怪しいんだよ！！」
せっかく仲裁に入ってくれた黒田くんまで疑われる始末。
「なんだその言い方は？」
「怪しいのはお前の方だ！」
「なんだモジャモジャ！？」
周囲を疑い始めた榊原くんや酒井くんに、前田くんと毛利くんが突っかかる。
これじゃ、徳川くんにいつ襲われるかわからなくてクラスがギスギスしていたときと一緒じゃん…！
せっかく黒田くんの考えてくれた作戦でうまくいきそうだったのに。
『ちょちょちょ、ストップ！ここで争ってもしょうがないでしょ！』
「おやめください！」
「くだらん」
肩の押し合いを始めた4人の間に入って止めようとすると、呆れた伊達くんは帰ってしまった。
「失礼」
「おい！」
毛利くんと前田くんも伊達くんに続く。
「作戦は中止だ！」
「みなさん！お話を！」
本多くん、酒井くん、榊原くんも帰ってしまった。
これじゃ何のために集まったんだか。
『みやちゃん』
みやちゃんはまだ話し合いを続けたそうだったけど、このままじゃ誰も冷静に話なんてできない。
今日は一旦引いた方を良いと思った私は、みやちゃんの肩をそっと抱いて座らせた。
後ろで黙って事の成り行きを見ていた信長に何か話しかけると、黒田くんも去っていった。
「せっかくクラスが一つになりかけたのに…」
『明日になったらきっとみんなももうちょっと冷静になってるよ。そしたら考え直してくれるはず』
「そんな暗い顔をするな」
落ち込むみやちゃんを信長と二人がかりで慰める。
「don't cry(暗い)だ」
「はい…」
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
